「日本最強の機関車」EH200形・ブルーサンダーとは!?

EH200

JR貨物が保有する直流電気機関車のひとつが、EH200形電気機関車。現在使用されている電気機関車の中で最大級のパワーを誇り、わざわざ一般公募で「ECO POWER ブルーサンダー」という愛称が付けられています。パワーだけでなく、車体は耐寒耐雪構造で、屈強さも兼ね備えています。

変電所の整備が追いつかずに宝の持ち腐れ状態に

EH200

JR貨物の独自車両としては初めて開発された機関車が、EH200形。
1両で超高出力で、それまで2両連結の電気機関車を1両でまかなうというハイパワーさを武器に、EH200形の投入で、電気機関車の運用に余裕が生まれたという実績を有しています。

平成13年6月20日、東芝府中事業所で試作機が完成し、高崎機関区に配置。
平成14年10月2日、中央本線・篠ノ井線で運用が始まり、平成15年〜平成23年に量産化されて1号機〜24号機が誕生しています。

当時はバブル景気を反映し、貨物輸送が増大、長い編成の貨物でも牽引できる電気機関車のニーズが高まっていたのです。
とくに中央本線や上越線という長い勾配が続く路線で合計1200tの貨物列車をけん引する運用を想定した電気機関車として開発されました。

交流用のEF500形も開発されましたが、出力は4520kW、最高速度は110km/h、馬力に換算すると6145馬力という超ハイパワーゆえに沿線の変電所の整備も必要となり、結果、その整備が追いつかないことで、EF500形は御蔵入りに。
EF200形も皮肉にも量産化されてはいるものの、バブル崩壊などで変電所が整備されず、結果的にはパワーを発揮できない「宝の持ち腐れ」状態になっているのです。

ちなみに、「ECO-POWERブルーサンダー」という愛称は、EH200形が通ると雷のような音が聞こえることに由来するもの。

現在では、山梨県や長野県への石油輸送列車として本領を発揮していますが、経済的なEF210形の誕生で、後進に道を譲りつつあります。

ちなみに、東海道・山陽新幹線のN700系の1編成は、2万3200馬力なので、桁違いのハイパワーぶりがよくわかります(16両中14両にモーターを装備、2300ボルトで運転)。

EH200
「日本最強の機関車」EH200形・ブルーサンダーとは!?
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

よく読まれている記事

こちらもどうぞ