JR東海・御殿場線直通! 小田急・特急ロマンスカー「ふじさん」に注目!

特急ロマンスカー「ふじさん」

小田急・新宿駅と御殿場駅を結ぶ特急ロマンスカー「ふじさん」。関東の私鉄としてはJR東日本と東武がコラボする「スペーシア日光」が知られていますが、こちらは小田急がJR東海・御殿場線に乗り入れるもの。60000形(MSE車)6両編成を使用し、1日3往復運転されています。

沼津、富士五湖、箱根へのルートとしても活用可能

小田急では利用率向上のため、積極的にPRしていますが、小田急線沿線以外では、意外に知られていない特急です。

松田駅にある御殿場線への連絡線を使い、昭和30年に新宿と御殿場を結ぶ特別準急として2往復の運転が始まったという歴史ある直通乗り入れ列車で、小田急キハ5000形気動車(ディーゼルカー)を使い、小田急線内は特別準急、御殿場線内は準急の扱いでした。
昭和43年の御殿場線電化で連絡急行「あさぎり」となり、平成3年3月16日に特急に昇格、小田急とJR東海の相互乗り入れが実現しました。
バブル期を反映して豪華なダブルデッカー車両を2両連結し、話題を呼びました(小田急20000形RSE、JR東海371系)。
小田急線内にもJR車両が走るという異色の風景に、撮り鉄にも人気でしたが、平成24年3月17日からは小田急の単独運転に変わっています。


平成30年3月18日のダイヤ改正でわかりやすい「ふじさん」に改称。
関東の私鉄としては唯一、JR東海への乗り入れを果たしています。

交通系ICカードでは、小田急線内はPASMOエリア、御殿場線内はTOICAエリアとなるため、ICカードを利用して通しで乗ることはできません。
また、小田急ロマンスカーは1時間以上遅延した際に特急料金が全額払い戻される仕組みですが、「ふじさん」に関してはJRグループの2時間以上の遅延時に払い戻しを採用しています。

富士山麓鐵道富士急行線には「富士山ビュー特急」、「フジサン特急」JR東日本は富士急行線に直通する「富士回遊」、そして静岡と甲府を結ぶJR東海の特急「ふじかわ」と富士山をイメージする列車が数多くあるので、訪日外国人観光客は迷ってしまいそうです。

新宿〜御殿場は所要1時間44分、御殿場で御殿場線の沼津行き列車に接続するので、沼津を目指す旅にも利用できます。
御殿場プレミアムアウトレット行きのバスはもちろんですが、富士急ハイランド・河口湖への座席指定バス、箱根を結ぶ小田急ハイウェイバスもあるので、意外なルートでの富士五湖入り、箱根入りも可能です。

JR東海・御殿場線直通! 小田急・特急ロマンスカー「ふじさん」に注目!
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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