JRの特急「グリーン車」よりも広くて快適な私鉄特急 3選


JR特急の標準的なシートピッチは1040mm。新幹線を含めてグリーン車が1160mmが標準です。これに対して通常の特急料金ながら、さらにワイドなシートピッチと快適性を売りにする私鉄特急があります。西武001系「Laview」、東武N100系「スペーシアX」、そして近鉄80000系「ひのとり」です。

西武001系「Laview」

シートピッチ:1070mm

西武001系「Laview」

運転区間:池袋駅〜西武秩父駅
内容:「L」は、贅沢(Luxury)なリビング(Living)のような空間、「a」矢(arrow)のような速達性、そして大きな窓から移りゆく眺望(view)で、「Laview」 (ラビュー)
これまでのレッドアローの通勤特急的なイメージを刷新し、少し意表を突く大きな窓で、しかも黄色いシートという異空間になっています
シートピッチは旧来のレッドアローと同じで1070mmですが、リビングのようにくつろげる特急車両、乗るのが目的となるような特急という開発精神が伝わってくる車両に

西武001系「Laview」

東武N100系「スペーシアX」

シートピッチ:1100mm(スタンダードシート)

東武N100系「スペーシアX」

運転区間:浅草〜東武日光、浅草〜鬼怒川温泉
内容:東武日光方面の1号車にコックピットラウンジ、浅草方面の6号車にコックピットスイートとコンパートメントを備えたまさに東武を代表する観光特急
3号車、4号車、5号車がスタンダードシートですが、シートピッチは1100mmもあって快適
カフェ利用の場合は、オンライン整理券を取得し、カフェカウンターまで行けばOKです(テイクアウトのみ)
窓はシ ート1列に対して1つの個窓で、居住性をアップ、小テーブルには、鹿沼組子の意匠である六角形が隠されています

東武N100系「スペーシアX」

近鉄80000系「ひのとり」

シートピッチ:1160mm(レギュラーシート)

近鉄80000系「ひのとり」

運転区間:大阪難波〜近鉄名古屋
内容:東海道新幹線に対抗する意味も有したゴージャスな特急
特急券以外に「ひのとり」特別車両料金が必要ですが、全区間を乗車しても200円(2025年9月現在)
シートを最大までリクライニングさせた範囲まで覆う「バックシェル」を全席に採用という豪華さで、名阪の移動はあえて「ひのとり」という鉄道ファンも、旅好きも多数います
シートピッチ1160mmは、国内のレギュラーシートとしては最も広いスペースです

近鉄80000系「ひのとり」

番外編:近鉄50000系「しまかぜ」

シートピッチ:1250mm(全車デラックスカー仕様)

近鉄50000系「しまかぜ」

運転区間:大阪難波駅〜賢島、京都駅〜賢島、近鉄名古屋駅〜賢島
内容:平成25年の伊勢神宮式年遷宮にあわせて登場した、最高級のくつろぎがテーマの観光特急
全シートを幅広でデラックスカー仕様の3列配置、鉄道車両として初めて、シート背もたれにエアクッションを設置したプレミアム仕様です
近鉄伝統の二階建て構造のカフェ車両も付いたゴージャスな内容で、しまかぜ特別車両料金が必要(大阪難波駅〜賢島、近鉄名古屋駅〜賢島で1050円、京都駅〜賢島1160円/2025年9月現在)
そのため、ここでは番外扱いにしています

近鉄50000系「しまかぜ」
JRの特急「グリーン車」よりも広くて快適な私鉄特急 3選
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