福岡BRT(連節バス)

福岡BRT(連節バス)

福岡県福岡市、天神〜博多〜ウォーターフロント地区(国際会議場・サンパレス前~マリンメッセ前~博多国際ターミナル)を15分間隔で循環する西鉄の路線バスが、福岡BRT(連節バス)。博多港国際ターミナル〜博多駅〜天神〜博多港国際ターミナルが運行ルートで、全長18m、130人乗りの連節バスが運行されています。

天神〜博多〜ウォーターフロント地区を結ぶ連節バス

福岡市と西日本鉄道が導入した連節バスを使ったBRT(Bus Rapid Transit=バス高速輸送システム)。
商業地の天神地区とJR博多駅周辺、国際会議場などが集まる博多港周辺の3拠点を循環運転し、「都心循環BRT」(Fukuoka BRT)と銘打って平成28年度に運行を開始。
専用の道路はありませんが、「スウェーデン製の連節バスの導入、シンボリックなバス停整備、鉄道や路線バスとの乗継強化などにより、従来のバスよりも、速く、時間どおりに、たくさんの人を運ぶ、分かりやすく使いやすいシステム」ということで、BRTと呼んでいます。

全長18mと、トレーラー並みの長さですが、連節部分の油圧シリンダーをコンピューター制御し、なめらかに右左折できる仕組み。
車両のシンボルカラーには「認知しやすく、まちを明るくし、活力を与える色」として黄色を選定しています。

中ドアと後ドアから乗車し(蔵本バス停は中ドアのみ、ベビーカーや車イスは中ドアを利用)、前ドアと後ドア(ICカード利用者のみ、チャージ・複数人精算が必要な場合は前ドア利用)から降車。

交差点での右左折など、連節バスの運転には高度なテクニックが必要となるため、社内でもわずか5%ほどの人しか連節バスは運転できません。
通常のバスより7mも長く、車体に3軸があり(通常のバスは2軸)、内輪差は3mにもなるため、運転手は2軸、3軸に気を使ってハンドルを切ることになります(運転席にある7台のカメラで車両全体をカバーしています)。

とくにテクニックが必要なのは天神橋口交差点で、ここを曲がる連節バスは、バス好きなら一度は見物したい場所になっています。

停車させるのも天神や博多駅などのターミナルでは、限られたスペースで、車体を真っ直ぐにして停車させるのは、かなりの技術が必要とのこと。

輸送力を落とすことなく、少ない台数での輸送が可能となる連節バスは、運転手不足が問題となる昨今では、貴重な都市交通手段であることは間違いありません。

令和元年7月からは北九州市内での運行、令和3年には福岡空港の国内線と国際線の旅客ターミナルビルを結ぶ連絡バスにも連節バスが導入されています(運行は西鉄が担当)。

福岡BRT(連節バス)
名称 福岡BRT(連節バス)/ふくおかびーあーるてぃー(れんせつばす)
所在地 福岡県福岡市
関連HP 西鉄バス公式ホームページ
問い合わせ 西鉄お客さまセンター TEL:0570-00-1010
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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