富士山の夜行登山者必読! 富士山吉田ルート通行予約システムが始まる

富士山吉田ルート通行予約システム

2024年5月20日(月)、富士山吉田ルート通行予約システムが始まります。富士山夏山登山の7月1日〜9月10日間、登山規制、通行料徴収に伴う混乱・トラブルの回避と登山者の利便性向上のために、山梨県側の吉田ルートで実施されるシステムです。5月20日(月)10:00から予約受付が開始されます。

山小屋宿泊予約者は対象外、「弾丸登山」者のみ対象に

富士山吉田ルート通行予約システム

2023年の富士登山では、山頂で御来光を見るため、多くの「弾丸登山」が見受けられ、深夜から日の出にかけて山頂付近での過度な混雑の発生しました。
2024年から、これらの対策として、山梨県側では富士スバルライン五合目登山口(吉田ルート)にゲートを設置し、弾丸登山・混雑対策の通行規制が実施されます。

富士山吉田ルートの1日の登山者の上限を4000人とする規制を、2024年7月1日16:00〜翌3:00まではゲートを閉鎖し、一般登山者の通行ができなくなります(山小屋宿泊者を除く)。
ただしこの4000人という数には山小屋宿泊予約者は入らないので、夜行日帰りの「弾丸登山」が対象の規制だと考えられます。

吉田ルートは、富士講の栄えた江戸時代、富士山の「本道」とされ、多くの登拝者がたどった登山道ですが、富士スバルラインの開通で五合目まで到達できるため、人気の登山ルートとなり、オーバーツーリズムの問題が近年、噴出していました。

富士山吉田ルートでの登山を希望する場合は、「富士登山オフィシャルサイト」から「山梨県富士山吉田ルート通行予約システム」にアクセス。
予約・通行料(1人2000円=クレジットカードかQR決済)を支払います。

手続きが終了すると、QRコードが付いた「完了メール」が手元に届きます。
登山当日は富士山吉田口(スバルライン)五合目の受付で端末にQRコードをかざし、配布されるリストバンドを着用することで通行ができるシステムです。

予約は登山前日の23:59まで受け付け、代表者1回の処理で最大100人分の決済が可能。
任意の富士山保全協力金(1000円)の同時決済も可能です。

予約なしでも制限人数に空きがあれば、当日の受け付けで登山はできますが、事前予約をしていれば、人数規制を気にせずに、また五合目の窓口で支払い作業をすることなくスムーズに登山がスタートできます。

通行料の使途に関しは、「山中での安全誘導・巡回指導、外国人サポート(通訳等)に使用」とのこと。

富士山吉田ルート通行予約システム
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関連HP 富士登山オフィシャルサイト
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
富士スバルライン五合目

富士スバルライン五合目

山梨県側の富士登山・旧船津口・精進口の五合五勺に位置するのが、富士スバルライン五合目(山梨県鳴沢村)。富士スバルライン(富士山有料道路)終点で、標高2304m。富士登山のもっともポピュラーな河口湖口の起点で、六合目で吉田口登山道と合流します

 

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