阪神甲子園球場100周年

阪神甲子園球場100周年

阪神タイガースのフランチャイズで、高校野球の聖地にもなっている阪神甲子園球場は、1924年(大正13年)8月1日に開場。つまり、2024年8月1日で、100周年ということに。名物のツタが植栽されたのもその年の12月で、ツタも12月で100周年ということに! 2024年には様々なイベントも予定されています。

2024年、60年に一度という縁起の良い甲子の年に誕生

阪神甲子園球場100周年

1915年、大阪の豊中グラウンド(関西初の野球場として阪急電鉄の前身・箕面有馬電気軌道が建設)で始まった全国中等学校優勝野球大会(現・全国高校野球選手権大会)。
グラウンド稼働率を上げたい箕面有馬電気軌道と、大阪毎日新聞(現・毎日新聞大阪本社)との間で激しい拡販戦争を展開する大阪朝日新聞(現・朝日新聞大阪本社)の思惑が一致し、『第1回全国中等学校優勝野球大会』を豊中グラウンドで開催。
第3回大会から阪神電気鉄道が兵庫県武庫郡鳴尾村(現・西宮市)の鳴尾競馬場馬場内に築いた鳴尾運動場へと場所を移しましたが、収容力の問題や、雨後にぬかるむ土壌から、大阪朝日新聞はこれに代る本格的な野球場を建設するように提案。

武庫川改修工事によって廃川となった枝川・申川跡にニューヨーク・ジャイアンツ(現・サンフランシスコ・ジャイアンツ)の本拠地であったポロ・グラウンズをモデルにして野球場を建設。

阪神電鉄専務・三崎省三が「世界一のヤンキースタジアムに匹敵する球場を」と呼びかけ、阪神電鉄車両課長・丸山繁技師がポロ・グラウンズの設計図を持ち帰り(当時、ヤンキースタジアムは建設中)、野田誠三氏がポロ・グラウンズの設計図を参考にして完成したのが、阪神甲子園球場です。

完成した1924年は、干支(えと)を構成する十干(じっかん=甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)と十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)の最初である甲と子が60年に一度重なる縁起の良い甲子(きのえね、こうし=六十干支の始まり)の年だったことで、甲子園と名付けられました。

当初は陸上競技などにも使われる総合運動場で、当時としては最大の収容力5万人を誇り、1934年(昭和9年)、日米野球に出場するために球場を訪れたベーブ・ルースを「too large」(デカすぎだ)と驚かせるほどだったとか。

阪神甲子園球場100周年を記念して、阪神電鉄では、阪神電車8000系8219編成に名作野球マンガのキャラクターや過去の名場面の写真をラッピングで纏った「阪神甲子園球場100周年記念ラッピングトレイン」を運行、大阪梅田駅、神戸三宮駅が100周年装飾に変身しています。

ハローキティ50周年とコラボして「ハローキティ50th みんななかよくナイター」を6月26日(水)の対中日戦で開催予定となっています。

今後は記念グッズも販売予定で、好調な阪神タイガースの2024年のアレ(100周年を記念してのアレ)とともに、注目の100周年となっています(今年の阪神タイガースのチームスローガンは、 「A.R.E. GOES ON」=えーあーるいーごーずおん)。

阪神甲子園球場100周年
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