徳川家康の隠居所でもあった駿府城(駿府城公園)に隣接して建つ、静岡県庁。
国の登録有形文化財に登録の静岡県庁本館は、静岡銀行本店、豊橋市公会堂、静岡市役所などと同じ中村與資平(なかむらよしへい/現在の浜松市東区天王町出身)の設計のレトロ建築。
そんなレトロな本館には食堂はなく、食事&喫茶が楽しめるのは、東館16階の食堂、東館2階の「喫茶ぴあ~」、そしてタワーとして聳える別館20階の「ふじのくにTERRACE」の3ヶ所です。
「駿河湾丸かじり! 駿河丼」が一番人気
地上21階地下2階建ての静岡県庁別館は、マグニチュード8の大地震が直下で発生することを想定した耐震設計。
県危機管理部、危機管理センターや静岡県警察本部、通信指令本部などが入居し、いざ大地震が起きたときにはこのビルが災害対応拠点となる仕組みです。
というわけで、目下、静岡市内で、もっとも安全なランチスポットが、静岡県庁20階にある展望レストラン「ふじのくにTERRACE」。
「ふじのくにTERRACE」は、静岡市清水区富士見町の「なすび総本店」を本店に、静岡県内はもちろんのこと、遠く中国・上海まで出店するレストランチェーン「なすびチェーン」の経営。清水港に臨む「なすび総本店」でも駿河湾の海の幸にこだわっていますが、「ふじのくにTERRACE」でも同様に静岡県産の食材にこだわっています。
↑駿河湾丸かじり! 駿河丼
「ふじのくにTERRACE」のメニューも季節によって大きく変化するのだとか。
取材は、2016年の正月直後。
取材時の人気ナンバーワンは「駿河湾丸かじり! 駿河丼」です。丼のなかに、駿河湾産の桜えび、シラス、そしてマグロ。さらに地場の卵が付いています。
実は、このレストラン、スイーツにも力を入れています。当日用意されていたスイーツのセットは、トマトのシャーベット、抹茶わらび餅、チーズケーキのマーマーレード添え。加えていえば、お茶も牧之原産の「花いろ烏龍茶」(有限会社ヤマセン/牧之原市片浜589-2)を使用というこだわり。
このお茶がまた美味しい!
展望フロアからは市街を一望に
食事を終えて、最上階の21階に上ると、がらんとした展望フロアが。
椅子もない殺風景な風景に驚きますが、晴れていれば富士山も眺望する絶景が。静岡浅間神社や、駿府公園は一応にできます。
この何も置かれていないスペースも、当然、東海地震を想定してのことなのでしょう。
↑駿府城公園に復元された巽櫓(たつみやぐら)を眼下に
ふじのくにTERRACE【閉業】 | |
店名 | ふじのくにTERRACE |
住所 | 静岡市葵区追手町9-6県庁別館20階 |
関連HP | ふじのくにTERRACE公式ホームページ |
電車・バスで | JR静岡駅から徒歩5分 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag