日光二荒山神社『弥生祭』

日光二荒山神社『弥生祭』

毎年4月13日〜4月17日、栃木県日光市の日光二荒山神社で『弥生祭』が斎行されます。日光に春を告げる『弥生祭』は、旧暦3月に行なわれたためその名があります。神社祭典は4月13日〜4月17日まで行なわれ、大祭の4月17日に付祭として、東西11ヶ町からヤシオツツジの造花に彩られた花家体(屋台)が繰り出します。

4月16日が宵まつり、4月17日に大祭

「日光の春は『弥生祭』から」といわれるように、毎年4月13日から17日までの5日間にわたって繰り広げられる日光二荒山神社の例祭『弥生祭』は、日光に絢爛たる春を告げる祭り。
神護景運年間(767年~770年)に始まるといわれる日光二荒山神社の伝統ある例大祭で、その昔は太陰暦3月に行なわれたので、弥生祭と呼ばれています。
明治6年に太陽暦に改められた時に、祭日を現在のように変えたのだとか。

『弥生祭』は、4月13日の本社・滝尾・本宮の三社の神輿飾祭(しんよかざりさい)を皮切りに、4月17日までの5日間にわたって斎行。
その間、神事に終始するものの、この祭りの見どころは、何といっても、大祭当日の4月17日に付祭として、日光地区東町8台・西町4台の計12台の花家体が繰り出される「各町家体繰出し」。
先番(はなばん)当番町の板挽町を先頭に威勢のいい掛け声で坂道を駆け上がると、祭りは最高潮に達します。
各町内の家体が境内に勢揃いすると、古式ゆかしい作法で各町の行事2名、頭役1名が他町を訪れて挨拶を交わす「名刺交換」が行なわれ、続いて町内の家体が神社の拝殿の周囲を、囃子を奏でながら一巡する「神明廻り」が繰り広げられます。

この祭りは、古いしきたりを重んじ、格式通りに万事進めなければならず、ひとつ間違えると町内同士のトラブルになることから「ごた祭り(ごた=トラブル)」「ケンカ祭り」の異名も。

昭和29年に、日光市制を記念して日光観光協会の主催で4月16日に前夜祭が行なわれ、以降も踏襲されています。
4月16日の宵まつりは神橋に各町内の花家体が集まり、登橋神事(手打式)が行なわれます。
宵まつり後、夜には各家体に灯りがともり、各町へ戻ります。

日光二荒山神社『弥生祭』 おもな日程

4月13日13:00~=神與飾祭/本社拝殿
4月14日13:00~=滝尾神社神輿渡御祭/本社・滝尾神社
4月15日10:00~=氏子大祭/本社拝殿
4月16日9:00~=滝尾神社神輿還御祭/本社・滝尾神社
14:30〜=全町の家体集合/神橋
14:40〜=宵まつりセレモニー/神橋
4月17日10:00~=例祭・奉納行事(全町家体社頭繰込みなど)/本社拝殿

日光二荒山神社『弥生祭』
開催日時 毎年4月13日〜4月17日
所在地 栃木県日光市山内2307-1
場所 日光二荒山神社
関連HP 日光二荒山神社公式ホームページ
電車・バスで JR・東武日光駅から東武バス中禅寺温泉または湯元温泉行きで7分、西参道下車徒歩5分
ドライブで 日光宇都宮道路日光ICから約3.6km
問い合わせ 日光二荒山神社 TEL:0288-54-0535
日光市観光協会日光支部 TEL:0288-54-2496
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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