年に1日だけ列車が停車する「地図にない駅」とは!?

福井県福井市、えちぜん鉄道三国芦原線にある駅が、仁愛グランド前駅(じんあいグランドまええき)。前身の京福電気鉄道の臨時駅として平成4年9月10日に開業。以来、仁愛学園グラウンドが使われる体育祭の日のみ、年間でも1日だけ使われる駅で、えちぜん鉄道の路線図にも載っていません。

Googleマップ、Yahoo!マップにも記載なし

仁愛学園グラウンドの最大イベントが、仁愛女子短期大学、仁愛女子高等学校の体育祭。
その時だけ、開業する駅で、そのためホーム(単線で片側にあるのみ)も実に簡易なつくり。
平成2年に三国芦原線・九頭竜川橋梁を新設した際に、隣接する中角駅(なかつのえき)の仮ホームとして使用されたホームを移設して利用しています。

ホームへの階段は異様に幅広なのは、営業日には多くの乗客が一気に乗降し、その安全を確保するため。
駅舎はなく、簡素なホームとホームから道路に通じる幅広の階段のみという構造です。
駅名標がないのもユニークですが、そもそも一般の利用がないので、駅名標も置く意味がないのです。

通常はホームへの立ち入りもできず(仁愛学園の敷地内にあります)、また体育祭当日も、田原町駅から福井鉄道福武線へ直通する低床タイプの列車は通過しています。
つまり、年1日の停車も数本の列車ということになり、しかも学校関係者以外は利用できません。

駅番号は、南側の中角駅がE31、北の鷲塚針原駅(わしづかはりばらえき)はE32。
つまり仁愛グランド前駅は番号も振られていません。

年に1日だけ列車が停車する「地図にない駅」とは!?
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