岐阜県下呂市、有馬温泉(兵庫県)、草津温泉(群馬県)とともに日本三名泉に数えられる下呂温泉にある温泉をテーマにしたミュージアムが、下呂発温泉博物館。温泉の湧き出す仕組みや効能など「温泉の科学」、歴史から見た温泉や温泉の発見伝説など「温泉の文化」を多角的に紹介しています。
温泉をテーマにしたユニークな博物館
「温泉の科学」では、温泉ってなんだ? 、温泉の湧き出す仕組み、さまざまな温泉現象、温泉がつくり出す鉱物や沈殿物、地下の熱水がつくり出す鉱物、温泉生物、温泉のさまざまな泉質、温泉の効能とコーナー分けされ、火山性の温泉、非火山性の温泉が湧き出す仕組みなどもよく分かる内容になっています。
「温泉の文化」では、歴史にみる温泉(温泉絵図、温泉双六、温泉番付などを展示) 、温泉の発見伝説、温泉の利用、温泉地こだわりみやげ、全国オリジナル湯の華、温泉細工、飲泉カップ 、温泉たまごなどを紹介し、温泉好きなら存分に楽しめる内容に。
実際に温泉の塩分やpHを調べたりできる体験コーナー、下呂温泉に関する歴史紹介コーナー、さらには足湯や歩行浴も併設しています。
中央駐車場が目の前にあるのでドライブ途中でも気軽に立ち寄ることが可能。
下呂温泉は火山性の温泉!?
実は単純温泉(アルカリ性単純温泉)の湧き出す下呂温泉の熱源については、はっきりとはわかっていません。
今も噴火活動を続ける御嶽火山(おんたけかざん)ではなく、温泉街から4kmほど離れた湯ヶ峰火山岩体(標高1067m/今からおよそ10万年前に噴火)のマグマが地中で完全に冷え切らず、下呂温泉の熱源となっている可能性が示唆されています(断層沿いに温泉が湧出)。
下呂温泉は、平安時代に湯ヶ峰の頂上付近で発見されたと伝えられ、この推測を裏付けています。
下呂温泉ははたして火山性の温泉なのか?
下呂発温泉博物館を訪れれば、温泉が大地のめぐみであること、身近にありながら意外にメカニズムが分かっていないこと、効能も体験に基づいていることなどを実感できるでしょう。
下呂発温泉博物館 | |
名称 | 下呂発温泉博物館/げろはつおんせんはくぶつかん |
所在地 | 岐阜県下呂市湯之島543-2 |
関連HP | 下呂発温泉博物館公式ホームページ |
電車・バスで | JR下呂駅から徒歩10分 |
ドライブで | 中央自動車道中津川ICから約68km |
駐車場 | 中央駐車場(30台/1時間前無料、以降有料) |
問い合わせ | 下呂発温泉博物館 TEL:0576-25-3400 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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