新幹線「グランクラス」(飲料・軽食あり)の楽しみ方、賢い利用方法とは !?

新幹線「グランクラス」(飲料・軽食あり)

グランクラス(飲料・軽食あり)は、JR東日本、JR西日本、JR北海道が、北陸新幹線「はやぶさ」と東北・北海道新幹線「かがやき」のみで設定する最上級クラスのサービス。とくに注目は、「グランクラス(飲料・軽食あり)」で、洋食と和食の2種類から選択できる「リフレッシュメント」が提供されます。その賢い利用方法、楽しみ方は?

飲料・軽食ありのグランクラスAに乗車を!

新幹線「グランクラス」(飲料・軽食あり)
2024年4月~6月頃の洋食春メニュー「爽やかな味覚、春の饗宴」
新幹線「グランクラス」(飲料・軽食あり)
コーヒーのお供に茶菓子(オリジナルケーキ)を

グランクラスは、1編成に18席しかない最上位クラスの車両です。
グランクラスには「飲料・軽食なし」と「飲料・軽食あり」に分かれていますが、当然、JALファーストクラス、ANAのプレミアムクラスに対抗するという点でも「グランクラス(飲料・軽食あり)」の利用がおすすめです。
食事内容などの点でいえば、残念ながら飛行機のサービスには勝てませんが、グリーン料金に少し奮発すれば体験できるとあって、「グランクラスがおすすめ」という旅行ツウ、鉄道ファンも多いのです。

グランクラスにはグランクラスアテンダントが1名いて、乗車時にウェルカムセットとして水、おつまみ、おしぼりなどが提供されます。
茶菓子はグランクラスアテンダントに頼まないと味わえないので、コーヒーのお供に、ぜひ茶菓子の注文を。
JRホテルグループの「ホテルメトロポリタンエドモント」シェフパティシエが監修するオリジナルケーキが用意されています。

グランクラス(飲料・軽食あり)で登場する「リフレッシュメント」と称する軽食は、和洋とも季節替わりの4品。
洋食は「DEAN & DELUCA」の森枝幹氏がプロデュース、和食は野﨑洋光(のざきひろみつ)氏が監修し、小腹を満たすことができます。
飲み放題のドリンクメニューは、マンズワインの赤ワイン、白ワイン、仙台伊澤家勝山酒造と永平寺・黒龍酒造の日本酒、ヘネシーV.S、ビール、ノンアルコールスパークリングワイン、日本茶、コーヒー、ハーブティー、りんごジュース、スパークリングウォーター、ミネラルウォーター、黒烏龍茶を用意。

新幹線「グランクラス」(飲料・軽食あり)
2024年4月~6月頃の和食春メニュー「新緑、萌えよ!春」
新幹線「グランクラス」(飲料・軽食あり)
和食を監修の野﨑洋光氏

JR東日本管内なら「えきねっと」での予約が便利

賢い予約方法は、JR東日本管内なら「えきねっと」(インターネットの予約サービス)を使い「新幹線eチケット」で指定席を予約し、チケットレスでの乗車。

これなら発売額の2%分のJRE POINTが付与され、JRE POINTがたまると、グランクラスへのアップグレードなどに使えるのです(「はやぶさ」のグランクラスAへのアップグレードは8500ポイント、「かがやき」は8000ポイント必要)。
交換ポイント割引キャンペーンなどを使えば、かなりお得にグランクラスにアップグレードできます。

予約時に注意したいのは、専任のグランクラスアテンダントが乗車し、「飲料・軽食あり」のグランクラスAと、「飲料・軽食あり」(車両だけがグランクラスでサービスはなし)のグランクラスBがあること。
グランクラスAのサービスがあるのは、東北・北海道新幹線「はやぶさ」と北陸新幹線「かがやき」のみ。
グランクラスAとBとの料金差は、管内乗車の場合は、2090円差なので、グランクラスアテンダントを考えると、この価格差はかなりお得な気がします。

注意したいのは東北・北海道新幹線「はやぶさ」は青函海峡トンネルでJR東日本とJR北海道の管轄が分かれること。
グランクラスの料金は、管内ごとに設定されるので、またいで乗車すると両社に支払いが生じて、なんとなく損した感じになるのです。
多くの人が「グランクラスBと通常のグリーン車との料金差が大きすぎる」と指摘するのは、コスパの悪さにあり、その点でも「グランクラスBに乗車するなら、2090円余分に払ってグランクラスAに」と考える人が多いのです。

北陸新幹線はJR東日本(東京〜上越妙高)、JR西日本(上越妙高〜敦賀)という管轄エリアなので、東京を起点にグランクラスを利用の場合は、上越妙高までの方が料金的にはお得ということになります。
つまり、「グランクラスを体験してみたい」という場合なら、東北・北海道新幹線「はやぶさ」で新青森あたりまで、北陸新幹線「かがやき」で長野、上越妙高あたりまでというのがおすすめなのです。

お得な料金で利用したい場合は、JR東日本株主優待券(1枚で運賃料金が4割引)を金券ショップで購入する手もあります。
「1枚の割引券を、運賃および料金のいずれか又は双方の割引に利用することができる」が売りの株主優待券ですが、グランクラスでは、「運賃のみを株主優待割引の対象とする」という制約があり、特急券・グランクラス券は正規料金で購入するしか手はありません。
東京〜新青森の運賃は1万340円。
つまりJR東日本株主優待券が3000円程度で購入できれば1000円得する計算になります。

シートは2列×1列の3列配置で全18席
新幹線「グランクラス」(飲料・軽食あり)の楽しみ方、賢い利用方法とは !?
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。




 

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