群馬県高崎市の群馬の森にある県立の歴史ミュージアムが、群馬県立歴史博物館。岩宿遺跡に始まる群馬県の原始時代から近代・現代までを5つの展示室で紹介。令和2年9月に国宝になった「群馬県綿貫観音山古墳出土品」を常時展示する国宝展示室は必見の価値があります。
国宝の埴輪を見ることができる貴重な博物館
国宝展示室では、近くの綿貫観音山古墳から出土した埴輪群、古代の展示室では多胡碑(レプリカ)などを展示し、毛野(けぬ)に豪族連合を形成し巨大な古墳を築造した4世紀~5世紀、上毛野国(かみつけのくに)として大陸からの新しい文化や技術が伝搬した6世紀、さらに律令国家の形成とともに上野国(こうずけのくに)として中央集権体制に組み込まれた7世紀以降をわかりやすく解説しています。
通史展示は、原始、古代、中世、近世、近現代に分かれ、古代ではヤマト王権と連合関係を結んだ上毛野を治め、東国随一の巨大な古墳(太田天神山古墳)を築いた豪族たちを詳しく解説するほか、日本のポンペイと呼ばれている「黒井峯遺跡」のジオラマを常設展示。
中世の展示室では、新田一族らが鎌倉御家人の活躍、上杉・武田・北条氏ら戦国大名の攻防を解説。
近世では天明3年(1783年)の浅間山大噴火や、「西の西陣、東の桐生」といわれた桐生織(江戸時代後期から桐生織は産業として活発化)、養蚕地帯として栄えた歴史を背景に生まれた伊勢崎銘仙を中心にした織物業の発達を学ぶことができます。
近現代では、高山社などが広めた養蚕技術に支えられた生糸の生産地としての発展、富岡製糸場からスバルまで、明治維新から現代までの産業の発展を紹介しています。
併設のミュージアムショップでは郷土書なども充実。
館内用車椅子、ベビーカーの貸し出しも実施。
隣接して群馬県立美術館があるほか、一帯の群馬の森は、大芝生広場、わんぱくの丘、あそびの広場などが整備され、散策にも絶好。
群馬県立歴史博物館の北、車で数分(徒歩25分)の地には、国宝となった埴輪群が出土した綿貫観音山古墳があるので、あわせて見学を。
画像協力/ググっとぐんま観光宣伝推進協議会
群馬県立歴史博物館 | |
名称 | 群馬県立歴史博物館/ぐんまけんりつれきしはくぶつかん |
所在地 | 群馬県高崎市綿貫町992-1群馬の森公園内 |
関連HP | 群馬県立歴史博物館公式ホームページ |
電車・バスで | JR高崎線倉賀野駅からタクシーで10分。または、JR高崎線高崎駅から市バスで10分、群馬の森下車 |
ドライブで | 関越自動車道高崎玉村スマートICから約3km |
駐車場 | 群馬の森第1駐車場(180台/無料)、群馬の森第2・3・4駐車場(300台/無料) |
問い合わせ | 群馬県立歴史博物館 TEL:027-346-5522/FAX:027-346-5534 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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