群馬の森

群馬の森

群馬県高崎市にある群馬県立の都市公園が、群馬の森。 広大な敷地は、明治15年に黒色火薬の製造を開始した東京砲兵工廠岩鼻火薬製造所の跡地。戦後は日本火薬製造(日本化薬)として火薬製造が行なわれましたが、昭和45年に廃止され、明治百年記念事業で昭和49年に26.2haの県立公園として開園しています。

かつての陸軍火薬工場一帯を再生した県立の都市公園

群馬の森
群馬県立歴史博物館、群馬県立近代美術館が園内に

園内には群馬の歴史をわかりやすく解説する「群馬県立歴史博物館」、日本と中国の古書画の「戸方庵(こほうあん)井上コレクション」229点を所蔵する「群馬県立近代美術館」という内容充実の県立のミュージアムも建っています。

そのほか、ペットOKの芝生広場、ペット禁止の大芝生広場、わんぱくの丘、遊具の配されるあそびの広場、かたらいの丘などが整備され、井野川沿いには「ふるさとの道」もあり散策にも絶好。

ダイナマイト碑(「我が国ダイナマイト発祥の地」)、土塁のトンネル、「陸軍用地」石杭など陸軍時代の名残を示す遺物もあり、戦争遺跡好きのファンの訪れも多いのが特徴。
土塁は、陸軍岩鼻火薬製造所の火薬工室で爆発事故が起こった場合、周囲に被害を及ぼさないために構築されたもの。
土塁に附属するコンクリート製のトンネルは、内部にあった工室への通路の跡です。

「我が国ダイナマイト発祥の地」碑は、明治39年(碑面には明治38年とありますが、明治39年が正解)、産業爆薬製造の発祥地となったことを記念して立てられた碑。

シラカシ、クヌギ、オニグルミ、コナラなどが植栽され、新緑、紅葉も素敵。

また、公園北側の綿貫町には観音山古墳があり、石室以外は自由に見学できるので寄り道を。
綿貫観音山古墳から出土した埴輪群は令和2年9月に「群馬県綿貫観音山古墳出土品」として国宝に指定されています(群馬県立歴史博物館の国宝展示室で展示されています)。

また喫茶・食事は、群馬県立近代美術館に併設の「森のレストランころむす」が利用でき、地場産品を使った料理を味わうことができます。

ダイナマイトを生産した岩鼻火薬製造所

烏川と井野川に沿って舟運の便がいいという立地が火薬製造に最適だったわけですが、明治39年には東京砲兵工廠岩鼻火薬製造所(東京の板橋火薬製造所に次いで我が国二番目の火薬製造所)で、日本で最初のダイナマイトも製造しています。
日清戦争では板橋火薬製造所、目黒火薬製造所で製造した黒色火薬を使用しましたが、明治38年の日露戦争で、旅順・東鶏冠山北堡塁の爆破に、ノーベル社製ダイナマイトを使用して成功したため、帝国陸軍唯一のダイナマイト工場として岩鼻火薬製造所が築かれたのです。

明治39年に板橋火薬製造所が黒色火薬の製造を中止し、大正13年、都市化の波に押され目黒火薬製造所が閉鎖されたため、岩鼻はダイナマイト製造とともに陸軍唯一の黒色火薬製造工場として発展しています。

軍事体制では、爆薬を扱った経験のない人々が大量に動員され、長時間労働を強いられたため、爆発事故も続発し、土塁を築いて近隣への被害を防いだのです。
戦後は日本火薬製造(日本化薬)に受け継がれましたが、昭和45年に山口県に工場の集約が行なわれたことで、昭和49年に県立公園として開園しています。

群馬の森
名称 群馬の森/ぐんまのもり
所在地 群馬県高崎市綿貫町992-1
関連HP 群馬の森公式ホームページ
電車・バスで JR高崎線倉賀野駅からタクシーで10分。または、JR高崎線高崎駅から市バスで10分、群馬の森下車
ドライブで 関越自動車道高崎玉村スマートICから約3km
駐車場 第1駐車場(180台/無料)、第2・3・4駐車場(300台/無料)
問い合わせ 群馬の森 TEL:027-346-2269/FAX:027-346-2269
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
群馬県立歴史博物館

群馬県立歴史博物館

群馬県高崎市の群馬の森にある県立の歴史ミュージアムが、群馬県立歴史博物館。岩宿遺跡に始まる群馬県の原始時代から近代・現代までを5つの展示室で紹介。令和2年9月に国宝になった「群馬県綿貫観音山古墳出土品」を常時展示する国宝展示室は必見の価値が

群馬県立近代美術館

群馬県立近代美術館

群馬県高崎市、昭和49年、県立公園群馬の森開園と同時に開館した県立の美術館が、群馬県立近代美術館。群馬県ゆかりの作家たちの作品、国内外の近代美術、現代美術、日本と中国の古美術を中心とした戸方庵(こほうあん)井上コレクション、群馬にふさわしい

 

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日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!

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