群馬県上野村の川和自然公園にある全長2.2kmと関東一の規模を誇る鍾乳洞が不二洞(ふじどう)。上野村には生犬穴(おいぬあな)もあり、奥多野地域には石灰岩地が断続的に分布していることがわかります。不二洞は、平安時代に発見されていましたが、初めて探検に成功したのは400年前、藤原山吉祥寺の僧で、洞内を修行の場、霊域としました。
関東一の規模を誇る鍾乳洞
洞内は照明と遊歩道が完備し40分ほどで探勝可能ですが、螺旋(らせん)階段などもあるので足回りはしっかりと(洞内の気温は11度前後で一定、夏はかなり涼しく感じます)。
修行の場だったこともあり、洞内45ヶ所には五百羅漢、弘法の護摩壇、賽の河原、蓮華の塔、浄土の泉、禅堂の間、閻魔の金剛杖など仏教にちなんだ名前が付けられています。
不二洞のある川和自然公園ですが、コテージやレストランのある「まほーばの森」、両者を結ぶ吊り橋「上野スカイブリッジ」をあわせて天空回廊と呼んでいます。
不二洞の地質は、秩父-三宝山帯に属していますが、年間280万tを採掘する群馬県唯一の石灰石鉱山、秩父太平洋株式会社が運営する叶山鉱山(群馬県多野郡神流町)もこの秩父-三宝山帯です(秩父帯=房総半島から関東山地、赤石山脈、紀伊山地、四国山地・四国カルスト、九州山地を経て沖縄本島までの長さ1500kmにわたって帯状に分布)。
不二洞 | |
名称 | 不二洞/ふじどう |
所在地 | 群馬県多野郡上野村川和665 |
関連HP | 上野村公式ホームページ |
ドライブで | 上信越自動車道下仁田ICから約31km |
駐車場 | 150台/無料 |
問い合わせ | 不二洞 TEL:0274-59-3117 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
取材・画像協力/ググっとぐんま観光宣伝推進協議会(群馬県観光物産国際協会内)
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