初詣は身近な氏神様などに参拝する人も多いかと思いますが、寺社を選ぶ際に少し気をつけたいのが、その御利益。商売繁盛の神社で合格祈願するのは少しパワー不足の気もします。そこでおすすめが日本三大〇〇と称されるパワースポット。対象となる寺社が遠隔の際には、身近にある同じ祭神や仏様を探せばOKです。
日本三大稲荷
ご利益=商売繁盛、家内安全、五穀豊穣、諸願成就
- 伏見稲荷大社/京都府京都市伏見区
- 豊川稲荷(妙厳寺)/愛知県豊川市
- 最上稲荷(妙教寺)/岡山県岡山市北区
- 祐徳稲荷神社/佐賀県佐賀市
- 笠間稲荷神社/茨城県笠間市
全国に3万社以上あるという稲荷社ですが、その総本宮が伏見稲荷大社。
三大稲荷の筆頭ですが、そのほかは、諸説あり定かでありません。
候補とされるのは、豊川稲荷(妙厳寺)、最上稲荷(妙教寺)、祐徳稲荷神社、笠間稲荷神社で、いずれもパワースポットとして有名です。
豊川稲荷は、東京にも別院があり、初詣におすすめです。
別院というのは豊川稲荷や最上稲荷は寺だから。
日本古来の稲荷神は中世に仏教の荼枳尼天(だきにてん=仏法を守護する鬼神)と同一視され、江戸時代までは神仏習合で祀られることも多かったため。
日本三文殊
ご利益=合格祈願、学業成就、智慧の向上、卯年の守り本尊
- 亀岡文殊/山形県高畠町
- 安倍文殊/奈良県桜井市
- 切戸文殊/京都府宮津市
「三人寄れば文殊の知恵」という諺(ことわざ)が示す通り、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)は知恵を司る菩薩。
釈迦如来の脇士で、釈迦三尊像として祀られることもありますが、文殊菩薩が御本尊であれば、まさに知恵を授けてくれるパワースポットということに。
日本三大観音
ご利益=苦難の除去、病気平癒、開運厄除け、現世利益、極楽往生
- 浅草観音(浅草寺)/東京都台東区
- 大須観音/愛知県名古屋市中区
- 津観音/三重県津市
観音菩薩のありがたいご利益は、火難、水難など「七難を逃れる」とされ、水に落ちても沈まないほどのご利益があると喧伝(けんでん)され、江戸時代には秩父札所など観音信仰のブームが起こりました。
通常、西国三十三所(近畿)、坂東三十三所(関東)、秩父三十四所(秩父)など、札所(観音信仰巡礼の地)と称される地は観音信仰のパワースポットなので、三大観音が近くにない場合は、最寄りの札所を探しましょう。
日本三大薬師
ご利益=病気平癒、健康長寿、厄除け、現世安穏
- 日向薬師(宝城坊)/神奈川県伊勢原市
- 峯薬師(鳳来寺)/愛知県新城市
- 柴折薬師(豊楽寺)/高知県大豊町
薬師如来は、東方瑠璃光世界の教主で、左手には薬壺(やっこ)を持っています。
薬壺に入った薬で、心身の苦しみや災難を取り除いてくれ、現世安穏(げんせあんのん)をもたらしてくれます。
病気の治癒や健康の維持だけでなく、心の苦しみ、さらには貧困にあえぐ弱者救済などの助けを与えるとして信仰されています。
仏教伝来当初から信仰されるのは、病院のなかった時代に心の拠り所だったから。
日本三大住吉
ご利益=航海・交通安全、商売繁盛、開運招福、厄除け、安産
- 住吉大社/大阪府大阪市住吉区
- 長門一宮住吉神社/山口県下関市
- 住吉神社/福岡県福岡市博多区
底筒男命(そこつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、表筒男命(うわつつのおのみこと)の住吉三神で、『日本書紀』には神功皇后が新羅出兵の際に、神託もあって戦争に勝利したと記される武神。
大阪、下関、博多という日本三大住吉神社を結ぶルートは、まさしく、古代の大陸との交易ルートで、朝鮮半島との交易にも深く関わった神様であることがよくわかります。
安産のご利益がありのは、神功皇后が新羅から帰国後、無事に出産したという故事から。
| 初詣は、日本三大〇〇へ! パワースポットで開運! 【稲荷・文殊・観音・薬師・住吉篇】 | |
| 掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |










