毎月24日は地蔵菩薩の縁日(御利益が増大する日)ですが、年の初めの1月24日は『初地蔵』として全国各地の地蔵尊を祀る寺では、様々な行事が行なわれます。東京・巣鴨の有名な「とげぬき地蔵」と呼ばれる高岩寺でも大祭が執り行なわれます。
毎月24日は、地蔵菩薩のありがたいお力にすがる日
お地蔵様と通称され、庶民に親(ちか)しい存在の地蔵菩薩ですが、サンスクリット語ではクシティガルバ。
クシティ=大地、ガルバ=胎内で、「大地の胎内」を意訳して地蔵と表現しています。
大地があらゆる命の源を蔵するように、苦悩の人々をその「無限の大慈悲の心」で包み込み、救う所から名付けられました。
地蔵菩薩は、われわれの身近にいて、救ってくださるありがたーい存在。
仏の教えでは、釈迦(しゃか)の入滅(にゅうめつ=生死を超越した境地に入ること)後、56億7000万年後に弥勒菩薩(みろくぼさつ)が出現するまでの間、現世に仏が不在となってしまうため、地蔵菩薩が六道(りくどう=6種類の苦しみに満ちた世界)をさまようわれわれ庶民を救ってくださるというわけ。
六道
人々の心(精神状態)は、天道(てんどう)、人間道(にんげんどう)、修羅道(しゅらどう)、畜生道(ちくしょうどう)、餓鬼道(がきどう)、地獄道(じごくどう)を行ったり来たりと輪廻(りんね)するというのが仏教の考え。餓鬼道は、餓鬼の世界で、生前において強欲で嫉妬深く、物惜しく、常に貪りの心や行為をした人が死んで生まれ変わる世界で(現世でもそのような行ないをする人の精神)、旧暦7月15日の施餓鬼(せがき=お盆)は餓鬼を救うための行事。地獄道は罪を償わせるための世界です。
そんな六道をめぐりながら、人々の苦難を身代わりとなり受け救うのが地蔵菩薩なのです。
六地蔵は、そんな仏教の六道輪廻の思想から、六道のそれぞれを6種の地蔵が救うという考えから建立される地蔵尊。
人々の心(精神状態)は、天道(てんどう)、人間道(にんげんどう)、修羅道(しゅらどう)、畜生道(ちくしょうどう)、餓鬼道(がきどう)、地獄道(じごくどう)を行ったり来たりと輪廻(りんね)するというのが仏教の考え。餓鬼道は、餓鬼の世界で、生前において強欲で嫉妬深く、物惜しく、常に貪りの心や行為をした人が死んで生まれ変わる世界で(現世でもそのような行ないをする人の精神)、旧暦7月15日の施餓鬼(せがき=お盆)は餓鬼を救うための行事。地獄道は罪を償わせるための世界です。
そんな六道をめぐりながら、人々の苦難を身代わりとなり受け救うのが地蔵菩薩なのです。
六地蔵は、そんな仏教の六道輪廻の思想から、六道のそれぞれを6種の地蔵が救うという考えから建立される地蔵尊。
『初地蔵』でにぎわうおもな寺
1月24日の『初地蔵』には、
『地蔵院初地蔵』(三重県亀山市関町)=日本最古の地蔵菩薩
『とげぬき地蔵高岩寺大祭』(東京都豊島区)
『板橋地蔵尊大祭』(小田原市)
『折渡初地蔵かんじき詣り』(折渡千体地蔵尊/秋田県由利本荘市)
『萬松寺初地蔵尊会』(宇都宮市)
『圓福寺初地蔵』(愛媛県松山市)
『船橋地蔵院 初お願い地蔵尊』(千葉県船橋市)
全国の地蔵尊を祀る寺、あるいは地域の大切なお地蔵様で様々な行事が行なわれます。
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