丹波市立氷上回廊水分れフィールドミュージアム

丹波市立氷上回廊水分れフィールドミュージアム

中央分水界(分水嶺)といえば、山の上というイメージがありますが、兵庫県丹波市氷上町石生は、本州一低い標高に位置する中央分水界(中央分水嶺)。太平洋側と日本海側に分かれて流れる「水分れ(みずわかれ)」のビジターセンターとなっているのが、丹波市立氷上回廊水分れフィールドミュージアムです。

本州一低い中央分水界のもたらした自然と文化を学ぶ

丹波市にある水分れは、標高95mとはいえ、降った雨は、太平洋側と日本海側に分かれて流れるまさしく中央分水界。
丹波市立氷上回廊水分れフィールドミュージアム(旧水分れ資料館)の館内では、プロジェクションマッピング、大型のスクリーンによる「氷上回廊空中散歩」でミュージアム周辺の地形を詳しく紹介。
本来、日本海側と太平洋側では、チシマザサ・チマキザサ(日本海側)、ミヤコザサ・スズタケ(太平洋側)という植生も大きく変化しますが、標高が低いために起こる生態系の特徴、河川争奪の歴史などを通し、分水界の知識を深めることができます。

また、丹波市と朝来市(あさごし)の境界にそびえる粟鹿山(あわがやま)を源にする加古川は、江戸時代の播磨の物流を支えた水運で知られていますが、加古川舟運で使用された高瀬舟の原寸大の模型なども展示され、人の交流や物流をも学べる仕組み。
「小さいけれども学びがいっぱいの博物館」がキャッチフレーズで、入館無料で、標高の低い中央分水界とそれがもたらした奇跡ともいえる事象を詳しく学ぶことができます。

ちなみに丹波市の水分れが日本一標高の低い分水界と喧伝(けんでん)されていますが、実際には北海道千歳市の千歳空港周辺は標高21mで、太平洋と日本海の分水界となっているため、こちらが日本一(世界一)の低さです。

丹波市立氷上回廊水分れフィールドミュージアム
名称 丹波市立氷上回廊水分れフィールドミュージアム/たんばしりつひょうじょうかいろうみわかれふぃーるごみゅーじあむ
所在地 兵庫県丹波市氷上町石生1155
関連HP 丹波市立氷上回廊水分れフィールドミュージアム公式ホームページ
電車・バスで JR石生駅から徒歩15分
ドライブで 北近畿豊岡自動車道氷上ICから約3km
駐車場 水分れ公園駐車場(50台/無)
問い合わせ 丹波市立氷上回廊水分れフィールドミュージアム TEL:0795-82-5912/FAX:0795-82-5913
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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