金光寺

金光寺

兵庫県神戸市兵庫区にある高野山真言宗の寺、金光寺(こんこうじ)。承安3年(1173年)、隆善法師が創建した寺で、本尊が大輪田泊修築の際、平清盛が引き揚げたという金色(こんじき)に輝く薬師如来であることから「兵庫の薬師さん」として知られる寺です。

平清盛が夢告で引き揚げた薬師如来が本尊

平清盛の大輪田泊修築、経ヶ島築造の際、「大輪田の海中の霊仏を探し出すように」との夢告を受け、大輪田泊から薬師如来像を引き上げたと伝えられます。
その薬師如来を本尊として大伽藍を建立したのが金光寺の始まり。
本尊の黄金薬師のまばゆさが金光寺という寺号の由来です。
その光はすべてのものをあまねく浄めるという意味で浄国山が山号に。

海中から出現した本尊は、現在の本尊である薬師如来の胎内に納められていると伝えられています。
現在の本堂は阪神・淡路大震災の被災後の再建。

平清盛は日宋貿易の拠点として大輪田泊を修築し、その近くの福原京に遷都しようと試みましたが、周辺には平清盛ゆかりと伝わる寺社、旧跡が多く残され、この金光寺もそのひとつです。
寺の南西には能福寺(兵庫大仏)がありますが、治承4年(1180年)、福原京遷都計画にともなって平家一門の祈願寺になった寺なので、あわせて参詣を。

金光寺
名称 金光寺/こんこうじ
所在地 兵庫県神戸市兵庫区西仲町2-12
電車・バスで 地下鉄海岸線中央市場前駅から徒歩9分。または、JR兵庫駅から徒歩13分
ドライブで 阪神高速道路3号神戸線柳原出口から約600m。または、京橋出口から約3.9km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 金光寺 TEL:078-671-2421
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
能福寺(兵庫大仏)

能福寺(兵庫大仏)

805(延暦24)年、最澄(伝教大師)が唐(中国)からの帰途、兵庫の和田岬に上陸。自刻の薬師如来像を安置し、能福護国密寺を開いたのが始まりという天台宗の古刹が能福寺。寺伝によれば日本で最初の密教の教化霊場ということに。平清盛の福原遷都で平家

 

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