洲本城は三熊山の山頂にある模擬天守の建つ上の城が有名ですが、市街地にあるのが下の城。上の城と一体として築城された城ですが、現存する石垣と水堀は大坂夏の陣の後、淡路島が徳島藩・蜂須賀氏の所領となって以降、淡路支配の拠点として築かれたもの。
水堀と石垣が往時の名残となっている
蜂須賀氏家老の稲田氏が1630(寛永7)年に入城し、近代的な城郭を築いています。
石垣の内側は礫岩、外側は白い花崗岩を使用しており、見られる城を意識していることが伺えます。
城郭の内部には洲本市立淡路文化史料館、神戸家庭裁判所洲本支部、洲本簡易裁判所などが築かれています。
洲本市は「お登勢の町すもと」をPRしています。
船山馨『お登勢』は、明治3年に蜂須賀家臣が旧徳島藩からの独立を目論んだ稲田家家臣の屋敷を襲撃した庚午事変(こうごじへん)を描いたもの。
稲田家家臣は、北海道・静内の過酷な開拓を担いますが、その話は映画『北の零年』のモチーフにもなっています。
船山馨『お登勢』のヒロイン・お登勢はあくまでも架空の人物ですが、洲本城跡(淡路文化史料館前)にはお登勢の銅像が立っています。
洲本八幡神社の金天閣は、1641(寛永18)年、徳島藩主・蜂須賀忠英(はちすかただてる)が、洲本城(下の城)に建てた洲本御殿の玄関と書院部分を移築したもの。
洲本城(下の城) | |
名称 | 洲本城(下の城)/すもとじょう(したのしろ) Sumoto Castle |
所在地 | 兵庫県洲本市山手1-806-1 |
関連HP | 洲本市公式ホームページ |
電車・バスで | 洲本バスセンターから徒歩約10分 |
ドライブで | 神戸淡路鳴門自動車道から約6.5km |
駐車場 | 淡路文化史料館駐車場(30台/無料) |
問い合わせ | 教育委員会事務局生涯学習課 TEL:0799-24-7632 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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