丹波竜発見地

丹波竜発見地

兵庫県丹波市山南町上滝、平成18年8月に篠山川河岸の篠山層群(前期白亜紀の地層)から見つかったのが丹波竜。正式名称はタンバティタニス・アミキティアエ(Tambatitanis amicitiae)で、発見された場所は、丹波竜発見地として赤い印が付けられ、道路側に丹波竜発見地展望広場が築かれています。

体長15mもの丹波竜の化石が発見された地

足立洌(あだちきよし)さんと村上茂(むらかみしげる)さんという地学愛好家のふたりが恐竜の骨だと推測できるものを発見、「兵庫県立人と自然の博物館」(兵庫県三田市)に持ち込んだのが大発見の始まり。
鑑定の結果、恐竜の肋骨と尾椎の化石であることが判明したのです。

翌年から本格的な発掘調査が6次にわたって続けられ、保存状態の良い歯、背骨、脳幹の化石が発見され、平成26年には新属新種「タンバティタニス・アミキティアエ」として記載されるようになりました。
発掘された丹波竜は、右半分が肉食恐竜に捕食されたのか、欠落していましたが、骨がバラバラにならず頭から足まできちんとつながった状態で発掘。
しかも体長10mを超える大きな恐竜の化石が多数発見されたのは、日本国内では、ここだけ。

毎年秋には、上久下地域自治協議会と企業組合「元気村かみくげ」(化石発掘体験や地元の野菜・特産物を販売する施設)が、丹波市や「兵庫県立人と自然の博物館」とともに発掘調査を継続、令和3年12月には丹波竜発見地近くで、卵のかけら、骨などが新たに見つかっています。

長い首を有する丹波竜は、発掘された骨の化石から推測される全長は十数メートル。
白亜紀に繁栄したティタノサウルス形類の中でも、比較的に原始的なタイプだと推測されています。

丹波竜発見地に隣接して上滝発電所記念館(国の登録有形文化財に指定される上滝発電所を保存)があるほか、丹波竜の里公園には実物大の丹波竜モニュメント(体長15m、体高7m)が設置されるほか、「元気村かみくげ」が営業。

丹波竜発見地を中心に、丹波篠山市と丹波市に広がる「篠山層群」と呼ばれる地層及びその周辺一帯(東西約18km、南北約6km)は、広大な恐竜に関する野外博物館「丹波地域恐竜化石フィールドミュージアム」にもなっています。
丹波市にある「丹波竜化石工房ちーたんの館」、丹波篠山市にある「太古の生き物館」が丹波地域恐竜化石フィールドミュージアムの中核的な施設。

日本国内ではこれまでに1道18県(北海道・岩手県・福島県・群馬県・富山県・石川県・福井県・長野県・岐阜県・三重県・兵庫県・和歌山県・山口県・徳島県・香川県・福岡県・長崎県・熊本県・鹿児島県)で恐竜化石が発見されていますが、恐竜ファンには兵庫県丹波市が、福井県勝山市とともに必踏の地となっています。

丹波竜発見地
名称 丹波竜発見地/たんばりゅうはっけんち
所在地 兵庫県丹波市山南町上滝1312
関連HP 丹波市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR下滝駅から徒歩20分
ドライブで 舞鶴若狭自動車道丹南篠山口ICから約10km
駐車場 丹波竜の里公園駐車場を利用
問い合わせ 丹波市観光協会 TEL:0795-88-5810/FAX:0795-88-5820
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
丹波竜の里公園

丹波竜の里公園

兵庫県丹波市山南町上滝、丹波竜発見地近くにある丹波市立の公園(恐竜広場)で、実物大の丹波竜モニュメント(体長15m、体高7m)が設置されるなど、恐竜をテーマにした広場。恐竜骨格をモチーフにしたアスレチック&スライダーなどの遊具も設置

 

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