左下り観音

左下り観音

福島県大沼郡会津美里町にある会津三十三観音21番札所が、左下り観音(さくだりかんのん)。「首無し観音」を安置する観音堂は、岩壁を切り開いて構築した見事な懸造りの堂で、江戸時代の築。観音堂は平安時代の天長7年(830年)に創建されたという歴史を有する、会津屈指のパワースポット、かつ奇観となっています。

「仏都会津」のなかでも異色の観音堂

大同元年(806年)、会津に清水寺(慧日寺)を建立し、会津に仏教文化を広めた僧・徳一が、天長7年(830年)創建。
正式名は、左下山観音寺ですが、高さ14.5mの美しい三層閣となった懸造りの観音堂から「左下り観音堂」として有名。
京都の清水寺を思わせる形状ですが、最上階からは会津盆地を一望にできます。

本尊は聖観音ですが、少し謎めいた無頸観音(「首無し観音」)があります。
延長年間(923年〜931年)、無実ながら罪を負わされ、この地へ逃れた越後の人が左下り観音堂で首を刎ねられてしまいます。
その首を地元に持ち帰ったところ、なんと観音の石頸に化したという伝承が残されています。
その「首無し観音」は須弥壇(しゅみだん)奥の岩屋に安置される秘仏です。

会津美里町観光協会に観光ガイドの申込みを依頼することもできます(ガイド希望日の10日以上前まで、観光ガイドは有料)。

会津藩祖・保科正之が定めた会津三十三観音巡りのひとつで、日本遺産「会津の三十三観音めぐり~巡礼を通して観た往時の会津の文化~」の構成文化財になっています。

左下り観音
名称 左下り観音/さくだりかんのん
所在地 福島県大沼郡会津美里町大石東左下り1173
関連HP 会津美里町観光協会公式ホームページ
ドライブで 磐越自動車道会津若松ICから約16km
駐車場 あり/無料
問い合わせ 会津美里町観光協会 TEL:0242-56-4882/FAX:0242-56-4876
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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