尾山神社

尾山神社(おやまじんじゃ)は、加賀藩租の前田利家を祀る神社。拝殿は、入母屋造りで正面に千鳥破風を付け、向拝に唐破風を取り付けたかたち。また、神泉回遊式の神苑は、小堀遠州作といわれ、琴橋や琵琶島が配された風雅な庭園。国の重要文化財の神門は、四方に5色のギヤマン(ガラス)がはめ込まれた楼閣で、夜は内部に灯火が灯されます。

大河ドラマ『利家とまつ』の主人公2人を祀る神社

尾山神社の拝殿

夜には神門が美しくライトアップ

江戸時代後期から明治時代初期には藩祖を祀るという風潮がありました。
尾山神社も明治6年、金沢城の金谷出丸の跡地(旧金谷御殿)に創建。
神泉回遊式の神苑は金谷御殿の庭園(大名庭園)だったもの。
加賀藩3代藩主・前田利常の命で、辰巳用水の水を兼六園から暗渠で導き、響遠瀑から落としていました(現在では地下水をポンプアップ)。

江戸時代の初め、利家の子・前田利長は、利長の霊を祀って城内に卯辰八幡社(現・宇多須神社)を建立しましたが、表向きは八幡神(武神)を祀るかたちでした。
例祭は前田利家の命日を西暦に直して4月27日(慶長4年閏3月3日=1599年4月27日)。
平成10年に正室まつ(芳春院)も合祀されています。

裏門(東神門)は金沢城の遺構・二の丸の唐門を移築したもので、国の登録有形文化財。
桃山風御殿様式の彫刻が施されています。

ひときわ目を引くのが、神門で、三連アーチの木造の上に、四方に5色のギヤマン(ステンドグラス)がはめ込まれた楼閣がのった、和漢洋の折衷様式の三層になっています。
かつては海上からも望見することができ、灯台の役割をはたしていたのだとか。
1層目は戸室石(角閃安山岩)を利用。
3層目に設置された避雷針は、日本最古のものとなっています。
神門は棟梁・津田吉之助の設計で、明治8年に竣工。
国の重要文化財にも指定されています。
夜はライトアップされ、必見の美しさに。金沢ライトアップバス(季節運行)のコース上です。
金沢ライトアップバス乗車の場合は、「南町・尾山神社」下車。

『北陸名所図会(金沢名所)』尾山神社神門の景(明治30年刊)

加賀藩祖・前田利家
尾張国海東郡荒子村(現・名古屋市中川区荒子)の荒子城主前田利春の四男。
織田信長に仕え、槍の名手だったため、「槍の又左」の異名を。
柴田勝家の与力として、信長没後は、羽柴秀吉の配下として活躍。
豊臣政権の五大老の一人となって、能登国、さらに加賀国を領有。
佐々成政を破ってからは越中国をも支配下に納めます。
醍醐の花見に妻のまつと出席後、利長に家督を譲って隠居。大坂の自邸で病死。享年62。
利長は母の芳春院(まつ)が人質になる条件を受け入れ、徳川家康の加賀征伐を避けています。
墓所は金沢市野田町の野田山墓地、金沢市宝町の宝円寺。

前田利家

名古屋市中川区にある生誕の碑

 

尾山神社 DATA

名称 尾山神社/おやまじんじゃ
所在地 石川県金沢市尾山町11-1
関連HP 尾山神社
電車・バスで JR金沢駅から北陸鉄道バス香林坊方面行きで8分、南町下車、徒歩5分
ドライブで 北陸自動車道金沢東ICから約5.6km。金沢西ICから約7km
駐車場 16台/無料
問い合わせ TEL:076-231-7210/FAX:076-231-4685
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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プレスマンユニオン編集部

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