茨城県石岡市染谷、龍神山の山麓にある古社が、染谷佐志能神社(そめやさしのじんじゃ)。染谷佐志能神社は龍神山の龍神(雨の神様)を祀る神社。創建は平安時代、鹿の子遺跡が東北経営の軍事的な拠点となった承和4年(873年)と推測されています。
龍神山の山麓に鎮座する古社
古代には流海(ながれうみ、現在の霞ヶ浦)が近くまで迫り、文明を築くのには絶好の地だった石岡市。
古代の里のシンボルともいえる霊峰が龍神山です。
古代には国府の置かれた村から上にあるため村上山とも呼ばれていました。
龍神山の懐に抱かれたように建つ社殿は、社殿の片側に屏風岩が迫り、その屏風岩には風神の穴があって「この穴に手を入れると雷鳴が鳴り響くまで抜けなくなる」という伝説が残されています。
佐志能は常陸国西部を支配した国造。新治国造(にいはりのくにのみやつこ)・佐白一族の「さしろ」の転訛ともいわれていますが、定かでありません。
かつては美しい双耳峰(そうじほう)だった龍神山ですが、現在では採石のため山がふたつに分断され、往時の姿を留めていません。
佐志能神社は村上地区にも社があり、南峰登山口の染谷地区が雌龍、村上が雄龍となっています。
龍神山一帯のスダジイ、シラカシ、モミなどの茂る深い樹林は龍神山自然環境保全地域に指定され、太古からの自然が現存。
染谷佐志能神社 | |
名称 | 染谷佐志能神社/そめやさしのじんじゃ |
所在地 | 茨城県石岡市染谷峠1857-2 |
関連HP | 染谷佐志能神社 |
ドライブで | 常磐自動車道石岡小美玉スマートICから約5km |
駐車場 | 3台/無料 |
問い合わせ | 石岡市観光協会公式ホームページ TEL:0299-23-1111 |
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