「日本最長距離の鈍行(どんこう)」は、敦賀駅〜播州赤穂駅の新快速で走行距離275.5km、所要4時間7分(平日)、2位は前橋駅〜沼津駅で241km、所要4時間22分ですが、乗車時間ではそれを2時間以上も上回るのが、飯田線の鈍行で、豊橋駅14:38発の531Mで、終着の岡谷駅に21:37着、なんと6時間59分の長旅です。
6時間59分の長旅は「転換クロスシートの旅」

鉄道ファンに「7時間耐久レース」などと称されるのが531Mで、飯田線には豊橋駅から、さらに先の上諏訪駅を結ぶ鈍行もありますが、時間的にはこの531Mが最長乗車時間を誇っています。
しかも夏場でも天竜峡あたりで日が暮れてしまうので、中央アルプスの高峰を望む伊那谷は暗闇の走行になり、その意味でも「耐久レース」に。
距離的には205.2kmで、敦賀駅〜播州赤穂駅の新快速にははるかに及びませんが、さすがに電化区間とはいえ単線の山岳路線で、時間がかかります。
豊橋駅〜天竜峡駅間には秘境駅も連続し、天竜川のダイナミックな景観も楽しめますが、その後は、暗闇の中を走ることになります。
乗車時間が長いのは、中部天竜駅、平岡駅、飯田駅などでの停車時間が15分ほどあることで、停車時間のトータルで1時間ほど要している感じです。
豊橋駅10:42発の岡谷行きなら、岡谷駅17:33着ですが、こちらは所要6時間51分で、わずかに及ばず、乗り鉄なら車窓の景観を取るのか、「最長時間」という記録を優先するか、悩ましいところです。
213系5000番台H8編成(2両編成)なので、2ドア近郊型電車、転換クロスシート(車端寄りはロングシート)というのだけが救い(トイレも付いています)。

7時間耐久レース、「最長乗車時間の鈍行」が飯田線に! | |
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