同じ料金でも超豪華! 特急「いなほ」のグリーン車を体験

中央線快速・青梅線に2階建てグリーン車が連結されて話題となりましたが、そのグリーン車はシートピッチが少し狭く950mm。他の普通列車のグリーン車は970mm、一般的な特急列車のグリーン車は2+2の座席配置で1160mm。特急「いなほ」のグリーン車は、この常識を大きく覆す豪華な内容です。

シートピッチは普通車2席分の1820mm!

特急「いなほ」は、新潟駅〜酒田駅〜秋田駅間を白新線・羽越本線経由で運行している特急列車。
車窓から笹川流れなど日本海を眺望しますが、乗り鉄が注目するのが、豪華なグリーン車。

JR東日本の新潟車両センターに所属するE653系電車が使用され、「いなほ」3号と「いなほ」10号(ともに4両編成でグリーン車の連結なし)以外は7両編成で、1号車がグリーン車。
もともと常磐線で走っていた車両を、常磐線特急がE657系に置き換えられた際に、新潟に転用(新潟車両センターに転属)されたものですが、1000番台を耐寒耐雪構造を強化、日本海に沈む夕日と稲穂をイメージしたカラーリングに変更、さらに普通車のシートモケットを「小千谷ちぢみ」へ変更するなどの改良が施されました。
なかでも最大のバージョンアップが、1号車のグリーン車化(常磐線特急「フレッシュひたち」はグリーン車がありませんでした)。

座席配置は1×2列、シートピッチは1820mmという「普通車の座席2席分」というゆったり設計。
JR東日本の新幹線の最上級・グランクラスのシートピッチが1300mmなので、まさに破格のゆったり度といえるのです。
しかも、前後はパーティションで区切られ、後ろを気にすることなくリクライニングできる親切設計。
コンセントプラグが設置され、パソコンの使用や、スマホの充電もOKです。

加えて、車両後ろ寄りに設けられているグリーン車利用客専用のラウンジを用意。
ホテルのクラブフロアのような雰囲気ですが、残念ながら飲食の場合は持参する必要があります(車内販売はありません)。

予約するなら日本海側の席を。
笹川流れの景観は、特急「いなほ」の車窓風景ではハイライトシーンです。

ちなみに1号車が豪華グリーン車に変身したE653系1000番台は、勝田車両センターに戻ってきたものもあり、関東エリアで臨時特急として運転されています。
過去には臨時特急「鎌倉」、「常磐鎌倉号」、「草津」、「水上」として運転されているので、豪華シートを首都圏でも体験できる可能性があります。
そのため、乗り鉄の人は、首都圏で運転される臨時特急に目を光らせ、E653系1000番台であれば、あえてグリーン車に乗るという人も多数。


のんびりと乗車できるのは特急「いなほ」なので、ぜひ日本海北上の旅を。

同じ料金でも超豪華! 特急「いなほ」のグリーン車を体験
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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