石川県金沢市、寺町寺院群にある日蓮宗の寺、妙立寺。加賀藩3代藩主・前田利常(まえだとしつね)が、寛永20年(1643年)、金沢城内にあった祈願所を移し、建立した寺。別名、忍者寺と呼ばれ、金沢城の出城としての役目を担っていたため、本堂には、様々なからくりが仕掛けられています。
忍者寺と呼ばれる金沢の名刹
江戸時代初期、かつての豊臣家家臣として幕府から睨まれていた加賀藩は、犀川と浅野川を壕に見立て、外側の河畔に寺院群を配置して防備を固めています。
妙立寺も創建当初は運上町にあり、その後移転を繰り返しましたが、福井側からの大軍を阻むことを想定した寺町寺院群に移されています。
妙立寺は、加賀藩の祈願所として歴代藩主が参詣し、歴代藩主が使った謁見の間も現存。
建物全体が迷路のようで、隠し階段や、廊下部分の床板をはずすと落とし穴となる階段、本堂正面にある落とし穴にもなる賽銭箱、本堂屋根上部の物見(望楼)など複雑な機能が秘められています。
本堂内部は、ガイド付きで見学することが可能(拝観は電話で要予約、ただし、未就学児は見学不可)。
拝観にあたって、目に余る軽装やサングラス、帽子などは不可なのでご注意を。
妙立寺 | |
名称 | 妙立寺/みょうりゅうじ |
所在地 | 石川県金沢市野町1-2-12 |
関連HP | 妙立寺公式ホームページ |
電車・バスで | JR金沢駅から北陸鉄道バス野町・平和町方面行きで16分、広小路下車、徒歩3分 |
ドライブで | 北陸自動車道金沢西ICから約5km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 妙立寺 TEL:076-241-0888 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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