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こおろぎ橋

こおろぎ橋

石川県加賀市、山中温泉の景勝地、鶴仙渓(かくせんけい)に架かる現在では珍しい総檜造りの複方杖橋(桁を支える方 杖を二重に組んだ橋)。橋の名は、峡谷の断崖を通る道(行路)が危険だったために「行路危」(こおろぎ)と呼ばれたとも、秋の夜に鳴くこおろぎにも由来するともいわれるが定かでありません。

鶴仙渓に架かる総檜の橋は山中温泉のシンボル

元禄年間(1688年〜1704年)頃から橋はあったとされ、昭和16年に総檜となり、平成2年に3代目が架けられ、現在の橋は令和元年10月12日に架橋された、4代目のこおろぎ橋。
橋長は20.8m、幅員4.0mで車が渡ることもできます。

昭和53年にTBS系で放送されたテレビドラマ(ポーラテレビ小説)『こおろぎ橋』(主演・樋口可南子=樋口可南子のデビュー作)は山中温泉を舞台にした、旅館の1人娘の奮闘記。
この橋が山中温泉のシンボルであることからドラマのタイトルとなったもの。

こおろぎ橋より黒谷橋に至る1.3kmの渓谷には鶴仙渓を探勝する遊歩道が整備されています。

橋のたもとには、松尾芭蕉の句碑が立っています。
松尾芭蕉は『奥の細道』途中で、山中温泉に逗留。
元禄2年7月27日〜8月5日(1689年9月10日〜18日)にわたって、山中温泉に逗留。
「漁り火に 鰍や浪の 下むせび」(いさりびに かじかやなみの したむせび)。
「此の地に十景あり。先師むかし高瀬の漁火といふ題をとりて」と前詞があり、こおろぎ橋の上流・高瀬付近にも出かけた際、里人が漁り火で魚を追っている光景を目にして詠んだもの。

この『奥の細道』や曽良の日記にもこおろぎ橋は出てこないので、まだ架橋される前だったのかもしれません。

こおろぎ橋
名称 こおろぎ橋/こおろぎばし
所在地 石川県加賀市山中温泉下谷町
関連HP 山中温泉観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR大聖寺駅から加賀温泉バス山中温泉行きで25分、終点下車、徒歩20分。または山中バスターミナルからやまなか「いい花お散歩号」で4分、こおろぎ橋下車、徒歩5分
ドライブで 北陸自動車道加賀ICから約13km
駐車場 こおろぎ橋駐車広場(22台/無料)
問い合わせ 山中温泉観光協会 TEL:0761-78-0330/FAX:0761-78-0332
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

黒谷橋

石川県加賀市の山中温泉にある景勝地、鶴仙渓(かくせんけい)に架る橋が黒谷橋(くろたにばし)。元禄2年8月1日(1689年9月14日)、松尾芭蕉は『奥の細道』途中で、山中温泉逗留中、黒谷橋を訪れています。現在の橋は昭和5年に架けられた長さ36

あやとりはし

石川県加賀市の山中温泉にある華道草月流3代目家元・勅使河原宏が「鶴仙渓を活ける」(かくせいんけいをいける)のテーマのもとにデザインしたユニークなS字型の橋があやとりはし。鶴仙渓・桜公園に架かる歩行者専用橋で、橋長は94.7m、幅員1.5m。

鶴仙渓

石川県加賀市、山中温泉を流れる大聖寺川(だいしょうじがわ)の峡谷が鶴仙渓(かくせんけい)。松尾芭蕉ゆかりの黒谷橋からこおろぎ橋まで、1.3kmに渡って続き、渓流沿いには、遊歩道も整備されています。途中のあやとりはし近くの河畔には4月〜11月

山中温泉総湯菊の湯

石川県加賀市の山中温泉にある共同湯が山中温泉総湯菊の湯。1300年前、北陸行脚で江沼国菅生神社に参拝中の僧・行基が発見したと伝えられる古湯、山中温泉。その総湯が菊の湯で、『奥の細道』途中に山中温泉に8泊し湯に浸かった芭蕉の詠んだ「山中や 菊

山中うるし座(山中漆器伝統産業会館)

石川県加賀市山中温泉にある、山中漆器の歴史を紹介し、現代の名工・川北良造(重要無形文化財保持者)の作品を展示する施設で、販売コーナーでは、山中漆器の名品の販売も行なっています。ろくろ挽きの実演コーナーもあり、伝統の技を間近で見学することも可

 

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