黒谷橋

黒谷橋

石川県加賀市の山中温泉にある景勝地、鶴仙渓(かくせんけい)に架る橋が黒谷橋(くろたにばし)。元禄2年8月1日(1689年9月14日)、松尾芭蕉は『奥の細道』途中で、山中温泉逗留中、黒谷橋を訪れています。現在の橋は昭和5年に架けられた長さ36mのコンクリートアーチ橋で、大ロマンの雰囲気が漂う美しい橋です。

芭蕉も訪ねた橋は、旧那谷道の橋

元禄2年8月1日は、快晴に恵まれ、松尾芭蕉は、平岩に座して渓流の音に耳を傾け、「行脚の楽しみここにあり」と手を打って喜んだと伝えられています。
山中温泉から那谷寺へと旅立つときに多くの人々に見送られたのもこの橋。
昭和10年に現在のコンクリート橋が架橋される以前は木橋が架けられていましたが、橋を渡り峠を越えて那谷寺や小松に通じる那谷道に架る橋だったのです。

上流のこおろぎ橋から黒谷橋までの1.3kmが鶴仙渓で、遊歩道も整備されています。

ちなみに、黒谷橋も平成になって欄干と親柱を御影石(みかげいし)にするなどリニューアルを実施、以前にも増してレトロな雰囲気になっています。

黒谷橋
名称 黒谷橋/くろたにばし
所在地 石川県加賀市山中温泉東町2
関連HP 山中温泉観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR大聖寺駅から加賀温泉バス山中温泉行きで25分、終点下車、徒歩3分
ドライブで 北陸自動車道加賀ICから約12km
駐車場 市営駐車場を利用
問い合わせ 山中温泉観光協会 TEL:0761-78-0330/FAX:0761-78-0332
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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