あやとりはし

あやとりはし

石川県加賀市の山中温泉にある華道草月流3代目家元・勅使河原宏が「鶴仙渓を活ける」(かくせいんけいをいける)のテーマのもとにデザインしたユニークなS字型の橋があやとりはし。鶴仙渓・桜公園に架かる歩行者専用橋で、橋長は94.7m、幅員1.5m。橋の真下には、山中温泉の景勝地のひとつ、道明ヶ淵があります。

華道草月流の家元がデザインした橋

あやとりはし

あやとりはしは、平成3年10月の完成後、他に類のない形状と美しい紅紫色のモダンさで山中温泉の新名所となっています。
鉄骨のうねる形状から「あやとりのよう」というのがその名の由来ですが、あまりに大胆なデザインのため、建設当初は賛否両論がありました。

橋の真下にある道明ヶ淵は、大聖寺川でもっとも深い淵。
芭蕉が2度も見物に訪れた道明ヶ淵は、その後、文政年間(1818年〜1831年)に山中温泉に来遊した漢学者・大窪詩仏(おおくぼしぶつ)が選んだ「山中八景」にも選ばれています。
「山中八景」、医王寺、富士写ヶ岳(ふじしゃがだけ)、こおろぎ橋、黒谷橋。道明ヶ淵(どうめいがふち)、高瀬、桂清水、采石巖(さいせきがん)です。

道明ヶ淵近くには例年4月〜11月に、鶴仙渓川床(かくせんけいかわどこ)も設置されています。

あやとりはし
名称 あやとりはし/あやとりはし
所在地 石川県加賀市山中温泉河鹿町
関連HP 山中温泉観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR大聖寺駅から加賀温泉バス山中温泉行きで25分、終点下車、徒歩10分。または山中バスターミナルからやまなか「いい花お散歩号」で3分、南町ゆげ街道下車、徒歩5分
ドライブで 北陸自動車道加賀ICから約13km
駐車場 12台/無料
問い合わせ 山中温泉観光協会 TEL:0761-78-0330/FAX:0761-78-0332
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
黒谷橋

黒谷橋

石川県加賀市の山中温泉にある景勝地、鶴仙渓(かくせんけい)に架る橋が黒谷橋(くろたにばし)。元禄2年8月1日(1689年9月14日)、松尾芭蕉は『奥の細道』途中で、山中温泉逗留中、黒谷橋を訪れています。現在の橋は昭和5年に架けられた長さ36

こおろぎ橋

こおろぎ橋

石川県加賀市、山中温泉の景勝地、鶴仙渓(かくせんけい)に架かる現在では珍しい総檜造りの複方杖橋(桁を支える方 杖を二重に組んだ橋)。橋の名は、峡谷の断崖を通る道(行路)が危険だったために「行路危」(こおろぎ)と呼ばれたとも、秋の夜に鳴くこお

山中温泉総湯菊の湯

山中温泉総湯菊の湯

石川県加賀市の山中温泉にある共同湯が山中温泉総湯菊の湯。1300年前、北陸行脚で江沼国菅生神社に参拝中の僧・行基が発見したと伝えられる古湯、山中温泉。その総湯が菊の湯で、『奥の細道』途中に山中温泉に8泊し湯に浸かった芭蕉の詠んだ「山中や 菊

鶴仙渓

鶴仙渓

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山中うるし座(山中漆器伝統産業会館)

山中うるし座(山中漆器伝統産業会館)

石川県加賀市山中温泉にある、山中漆器の歴史を紹介し、現代の名工・川北良造(重要無形文化財保持者)の作品を展示する施設で、販売コーナーでは、山中漆器の名品の販売も行なっています。ろくろ挽きの実演コーナーもあり、伝統の技を間近で見学することも可

 

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