厳島神社で舞楽を鑑賞! まずは日程をチェック

厳島神社の舞楽は、平安時代末期、平清盛が四天王寺から伝えたものといわれており、現在、厳島神社の高舞台で演じられている楽曲は、振鉾(えんぶ=舞台を清める舞/一節は左、二節は右、三節は左右の舞人)や有名な『蘭陵王』など18曲。インドで発祥し大陸経由で日本に渡った舞楽、ぜひ、厳島神社で鑑賞を!

舞楽には中国渡来の左舞、朝鮮渡来の右舞がある!

平安時代の陰陽思想、さらには近衛府制度(左近衛府と右近衛府の2つが存在する両部体制)などを背景に、日本の舞楽が完成したため、左舞(さまい)と右舞(うまい)という左右の舞が生まれました。

インドで発祥し、中国や朝鮮半島を経由して日本に入った舞楽ですが、注目は中国系と、朝鮮系の違いです。
中国をルーツとする舞楽(中国系の楽舞が源流)を左方の舞として左舞、朝鮮半島をルーツとする右方の舞が右舞なのです。
とすれば、BGMもそれぞれ唐楽(とうがく)と高麗楽(こまがく)を用いることが基本(管楽器と打楽器が使われることは同じです)。

左舞と右舞とでは、舞人(まいにん)が登場する位置や立つ位置が異なるため(左舞では舞人は客席から向かって左奥から現れます)、左舞では平舞台の横にある左楽房を、右舞では右楽房が使われます。

装束の色も、左舞(左方=さほう)の舞人は赤系統を、右舞(右方=うほう)の舞人は緑青系統の装束を着ることが基調です。

厳島神社で舞われる左舞は、萬歳楽(まんざいらく)、太平楽(たいへいらく)、蘭陵王(らんりょうおう)、甘州(かんしゅう)、賀殿(かてん)、一曲(いっきょく)、散手(さんじゅ)。

右舞が、延喜楽、狛鉾(こまぼこ)、胡徳楽(ことくらく)、納曽利(なそり)、林歌(りんが)、抜頭(ばとう)、還城楽(げんじょうらく)、桃李花(とうりか)、蘇利古(そりこ)、貴徳です。

厳島神社で舞楽が演じられる神事

歳旦祭 1月1日5:00〜/振鉾
二日祭 1月2日9:00〜/萬歳楽・延喜楽
元始祭 1月3日9:00〜/太平楽・狛鉾・胡徳楽・蘭陵王・納曽利・長慶子
地久祭 1月5日5:30〜/振鉾・甘州・林謌・抜頭・還城楽・長慶子
桃花祭 4月15日17:00〜/振鉾・萬歳楽・延喜楽・桃李花・一曲・蘇利古・散手・貴徳・蘭陵王・納曽利・長慶子
推古天皇祭遥排式 5月18日9:00〜/振鉾・萬歳楽・延喜楽・蘭陵王・納曽利・長慶子
摂社地御前神社祭 旧暦5月5日14:00〜/二曲奉奏(曲目は決まっていません)
市立祭 旧暦6月5日9:00〜/振鉾・萬歳楽・延喜楽・蘭陵王・納曽利・長慶子
菊花祭 10月15日17:00〜/振鉾・萬歳楽・延喜楽・賀殿・一曲・蘇利古・散手・貴徳・蘭陵王・納曽利・長慶子
摂社三翁神社祭 10月23日10:00〜/二曲奉奏(曲目は決まっていません)
天長祭 12月23日9:30〜/振鉾・萬歳楽・延喜楽・蘭陵王・納曽利・長慶子
(注)変更などがある場合もあります、事前に必ず厳島神社などにご確認ください
 

厳島神社
所在地 広島県廿日市市宮島町1-1
関連HP 厳島神社公式ホームページ
電車・バスで JR宮島口駅からJR連絡宮島航路または松大観光船で10分、宮島桟橋下船、徒歩15分
ドライブで 山陽自動車道廿日市ICから約4.7km。または、大野ICから約5kmで宮島口
駐車場 宮島口市営駐車場(166台/有料)・もみじ本舗駐車場(500台/有料)
問い合わせ 厳島神社 TEL:0829-44-2020/FAX:0829-44-0517
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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