岩手県花巻市にある、高村光太郎が昭和20年10月から7年の間、独居生活を送った山荘が高村山荘。高村光太郎は、昭和20年5月、知己の間柄だった宮沢賢治の弟・清六の家に疎開。その宮沢家も戦災を受け、転々とした後、稗貫郡太田村山口(現・花巻市太田)の素朴な小屋で独居生活を送っています。
戦後、高村光太郎が独居生活を送った山荘
杉皮葺きの屋根、荒壁、障子一重、3畳半(7.5坪)の素朴な山小屋で、冬はマイナス20度の厳寒に、猛暑の夏には、蚊やブヨに悩まされたと伝えられています。
連作詩『暗愚小伝』や詩集『典型』、詩文集『智恵子抄その後』などの傑作がここで生まれています。
高村光太郎は、近くの丘を散策し、亡き妻・智恵子を偲んだのです。
一般財団法人花巻高村光太郎記念会が保存、公開する高村山荘は套屋によって保護されていますが、山荘内は当時のまま保存され、一枚の板にすき間を彫り込み、そこから洩れる光で、時刻を計った日時計などが残されています。
高村光太郎記念館近くにありますが、見学には別途料金が必要。
高村山荘 | |
名称 | 高村山荘/たかむらさんそう |
所在地 | 岩手県花巻市太田3-91 |
関連HP | 高村山荘公式ホームページ |
電車・バスで | JR花巻駅から岩手県交通バス高村山荘行きで30分、終点下車、すぐ |
ドライブで | 東北自動車道花巻南ICから約9km |
駐車場 | 30台/無料 |
問い合わせ | 高村山荘総合案内所 TEL:0198-28-2270 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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