新幹線の停車する掛川駅から北に3kmほど、国道1号・西郷IC近くの上西郷から、西へ丘陵を抜けて岩谷池方面とを結ぶ細い舗装道路があります。公園の園内路のような細い道ですが、ここにあるのが全長64m、幅員1.6m、高さ1.7mの素掘りのトンネル、岩谷隧道(いわやずいどう)で、全国のトンネル好きを唸らせる狭隘さを誇っています。
軽自動車での通行も高さ制限に注意が必要

もともとは明治の末期に掘削された素掘りのトンネルで、その後一般道として利用され、昭和45年、平成6年に西側(下垂木地区側)の抗口などが補強材で改良されています。
掛川市は、板沢地区にある「八木ノ田墜道」、崩落が進んで通行止めの富部細谷隧道など、狭隘な隧道が各所にあって、トンネル好きにとっては聖地的な存在。
狭隘度では、さらなる狭きトンネルもありますが、無理すれば軽自動車なら通れるという一般道としては、この岩谷隧道が最狭といった感じ。
一般道(掛川市道飛鳥小市線)という証しに、トンネル入口に1.7mの高さ制限の道路標識が。
車で通り抜けるにはむしろ幅の方が気になりますが、幅の制限は表示されていません。
車幅は、軽自動車は1480mm以下、小型自動車は1700mm以下、普通車は2500mm以下が一般的で、軽自動車ならなんとかクリアできそうですが、車高制限が表示されるのは、1.7mの高さ制限を超える高さ1750mmの軽自動車も存在するから。
「スーパーハイトワゴン」と呼ばれるタイプで、ダイハツ「タント」、ホンダ「N-BOX」、スズキ「スペーシア」などは、頭が擦ってしまう可能性が大ということに。
確かに高さは盲点で、こうした事故を防ぐために、あえて高さ制限の道路標識を設置しているのです。
ちなみに岩谷の名は、下垂木字岩谷という地名から。

「車道」としては、日本最狭!? 岩谷隧道には、トンネル好きも驚愕! | |
名称 | 岩谷隧道/いわやずいどう |
所在地 | 静岡県掛川市上西郷・下垂木 |
ドライブで | 東名高速道路掛川ICから約5km |
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