JR四国 赤字路線 TOP10

予土線

コロナ禍を抜け、ホテル事業なども好調で、2023年度決算で4年ぶりの黒字となったJR四国。100円の収入を得るのにいくら必要だったのかがわかる営業係数で赤字路線をランク付けしました(データは、2022年度のものです)。予土線(北宇和島駅〜若井駅)がダントツの1位ということに。

「0系新幹線」の走る予土線が赤字ローカル線TOP

牟岐線
ローカル度満点の牟岐線・阿波海南駅

ユニークな観光列車などを走らせて、鉄道ファンも注目するJR四国。
営業係数が1000を超えるのは案外少なく、予土線(北宇和島駅〜若井駅)と、牟岐線(阿南駅〜阿波海南駅)の2路線のみ。
JR北海道、JR東日本等と比べれば営業キロがさほど長くないというのが利点なのかもしれません。

JR四国の全ての路線を合わせた2022年度の営業損益は181億円の赤字で、前年度より18億円ほど改善しています(全18区間のうち15区間で赤字幅が改善)。
営業係数の平均値は193円となっています。

JR四国では、、「当社はほぼ全線が赤字」としながらも、赤字ローカル線のうち、予土線・北宇和島駅〜若井駅、牟岐線・阿南駅〜阿波海南駅、、予讃線・向井原駅〜伊予大洲駅を存廃協議の候補としています(「人口減の進む中、将来的には経営問題から自治体と路線の存廃議論に入らざるを得ない場面も出てくる可能性がある」路線)。

JR四国 赤字ローカル線 TOP10

順位線名区間営業
キロ
輸送密度
(人/日)
営業係数前年比
1位予土線北宇和島駅〜若井駅 ※76.3km2201718▼43
2位牟岐線阿南駅〜阿波海南駅 ※53.3km3861123△27
3位土讃線須崎駅〜窪川駅30.0km898418▼113
4位鳴門線池谷駅〜鳴門駅8.5km1701412▼56
5位予讃線向井原駅〜伊予大洲駅 ※41.0km307405▼221
6位徳島線佐古駅〜佃駅67.5km2270298▼22
7位土讃線高知駅〜須崎駅42.1km3188282▼36
8位牟岐線徳島駅〜阿南駅24.5km3793268▼30
9位土讃線琴平駅〜高知駅115.3km2259245▼62
10位予讃線松山駅〜宇和島駅96.9km2216233△19
JR四国 線区別収支と営業係数(2022年度)による ※は存廃協議の候補
JR四国 赤字路線 TOP10
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JR東日本 赤字ローカル線

JR東日本 赤字ローカル線 TOP20

JR東日本(2022年度分/2023年11月発表)の赤字ローカル線のTOP(赤字ワースト)は、羽越本線の村上駅〜鶴岡駅で、49億4600万円。運輸収入が4億5300万円だったのに対し、営業費用は54億円もかかっています(前年度よりも5200

JR西日本 赤字ローカル線 TOP10

JR西日本 赤字ローカル線 TOP10

JR西日本は、2022年4月11日、「ローカル線に関する課題認識と情報開示について」と題して線区別の経営状況に関する情報の開示が行なわれました、営業係数(100円の収入を得るためにいくら必要だったか)ワーストは芸備線・東城~備後落合でなんと

日南線

JR九州 赤字ローカル線 TOP10

2024年8月20日に発表したJR九州の「線区別ご利用状況等の公表について」によると、1日の平均通過人員が2000人以下のローカル線のなかで、赤字額が最も多かったのが日南線の田吉駅~油津駅で、赤字額はなんと7億300万円。輸送密度は日南線の

函館本線

JR北海道 赤字路線 TOP10

JR北海道が2024年7月3日に発表した「2023年度線区別の収支とご利用状況について」を見ると、なんと黒字の路線はゼロ、最大の赤字路線は北海道新幹線(新青森駅〜新函館北斗駅)と判明。コロナ禍よりも赤字幅は改善しているものの、営業キロの長い

 

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