JR東海の「快速」で活躍した311系が、ついに引退!『ありがとう311系』実施

JR東海は2026年5月12日(月)、東海道本線の快速用として1989年に登場し、JR東海の在来線通勤車両では初めて最高速度120km/hを実現した車両、311系が6月末で「役目を終える」ため、引退までの花道を飾る取り組みとして『ありがとう311系』を実施すると発表しています。

311系2編成にヘッドマークを付けて運用

311系
「新快速」時代のさっそうたる311系

JR東海311系電車は、1989年7月9日のダイヤ改正で、名鉄の金山駅と統合した金山総合駅が誕生することによる東海道線の新快速・快速増発用に設計開発された通勤電車。
名鉄とのライバル対決があるため、快速列車用として座席が転換クロスシート(シートピッチは910mm)となっています。
オレンジ色の帯はJR東海のコーポレートカラーです。

当初はトイレの外側にテレホンカード式公衆電話も設置されていましたが、2007年3月に廃止、撤去されています。

1999年に313系(転換クロスシート、固定クロスシート、ロングシートの組み合わせ)が投入され、新快速、快速から普通列車の運用に代わり、2022年3月5日には315系(211系・213系・311系を置き換え用、ロングシート車両)も走り出したため、現在では大垣駅〜米原駅間の普通列車、早朝、深夜の豊橋駅〜大垣駅間の運用に限られています。

JR東海は5月30日(金)以降(準備でき次第)の6月30日(月)の間、311系引退企画『ありがとう311系』イベントを実施。
311系4両で運用の2編成にJR東海社員がデザインした特別なヘッドマーク2種を掲出。
登場当時オレンジ色の帯にあしらわれていたJRマークを復刻し、これまでの雄姿(走行写真等)を車内吊りポスターなどに掲示するという少しマニアックな内容です。

また、7月12日(土)には車両解体場所までの回送(大垣車両区〜浜松駅近隣の廃車車両留置場所)、通称「廃車回送」に乗車できる特別なツアー(名古屋駅〜浜松駅)も用意。
通常の列車では走行しない線路、停車しないホームを運行しつつ廃車車両留置場所へ入場、廃車車両留置場所では気笛吹鳴及びパンタグラフ下げ、廃車車両留置場所から浜松駅までは311系以外の回送列車に乗車というこちらもマニアックなツアーです。
詳細は「クラブツーリズム鉄道部公式X」を参照。

ラストランのひと月に掲出されるヘッドマーク
JR東海の「快速」で活躍した311系が、ついに引退!『ありがとう311系』実施
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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