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男木島灯台

男木島の北端に明治28年12月10日に初点灯した全国でも珍しい総御影石造りの灯台が男木島灯台。日清戦争直後の海運助成策で、急増する瀬戸内海航路の安全のために灯台が建設されました。総御影石造りで無塗装の灯台は角島灯台(つのしまとうだい/山口県)と全国2ヶ所だけ。

備讃瀬戸東航路の海上ラッシュを見守る

男木島の北側の備讃瀬戸には、備讃瀬戸東航路(航路の中央から右側航行)が設定され、1日の船舶通行量は1000隻弱(17:00頃が通行のピーク)という明石海峡に次いで全国第2位の海上交通ラッシュ。
昭和62年に無人化されましたが、今も瀬戸内海の海上交通を守る貴重な灯台となっています。

昭和32年に公開された映画『喜びも悲しみも幾歳月』(監督・木下恵介、主演・佐田啓二、高峰秀子) の舞台になったところで、『日本の灯台50選』のひとつ。

灯台に使用されている石材は,香川県産の御影石「庵治石」(良質の御影石)。
地上から灯頂までの高さ12.4m、光達距離は12.5海里(約23km)です。

灯台は見学できる参観灯台ではありませんが、隣接して職員の官舎(吏員退息所)を改造して平成6年に公開された「男木島灯台資料館」もあるので見学を。
男木島灯台は、国の登録有形文化財、Aランクの保存灯台(Aランクの保存灯台は全国に23基)で日本の灯台50選、土木学会の選奨土木遺産、「安全な船舶航行に貢献し我が国の海運業等を支えた燈台等建設の歩みを物語る近代化産業遺産群」として経済産業省の近代化産業遺産になっています。

男木島灯台を見下ろす男木島園地の遊歩道には「男木水仙郷をつくる会」により、水仙が植栽されています。
2月には甘い香り漂うかれんな水仙1100万株(男木島第二水仙郷)が満開に。
男木島灯台からは徒歩10分ほどです。

灯台を眺める遊歩道沿いに可憐な水仙が咲き乱れます

男木島灯台一般公開

例年、初春の『男木島水仙ウォークの日』などにあわせて一般公開されています。
建設当時の状態を残す木目仕上塗りが施された内部壁板、螺旋階段などを見学することが可能です。
詳細は高松海上保安部のホームページを参照。

男木島灯台
名称男木島灯台/おぎしまとうだい
Ogishima Lighthouse
所在地香川県高松市男木町1063−2
関連HP高松市公式ホームページ
電車・バスでJR高松駅から徒歩10分の高松港県営桟橋から雌雄島海運フェリーで40分、男木港から徒歩40分
問い合わせ高松海上保安部 TEL:087-82-7012
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

海上保安庁の保存灯台Aランク 四国4灯台

四国島内にある海上保安庁の保存灯台Aランクは男木島灯台(香川県)、鍋島灯台(香川県)、釣島灯台(愛媛県)、室戸岬灯台(高知県)の4ヶ所で、そのうち石造の鍋島灯台、釣島灯台は「灯台の父」と称されるブラントンの設計で、国の重要文化財に指定されて

釣島灯台・釣島灯台旧官舎

愛媛県松山市の沖、瀬戸内海の釣島(つるしま)にある灯台が釣島灯台。明治6年に「灯台の父」と呼ばれる英国人技師リチャード・ヘンリー・ブラントンが建てた歴史ある灯台で、国の重要文化財。付属する職員の官舎である「吏員退息所」(釣島灯台旧官舎)も現

鍋島灯台

香川県坂出市の鍋島に建つ明治5年11月15日(1872年12月15日)に初点灯という歴史ある灯台が鍋島灯台(なべしまとうだい)。明治時代初めの文明開化時に来日したお雇い外国人のブラントン(「日本の灯台の父」)が設計した瀬戸内海最古の灯台が現

角島灯台

角島大橋(つのしまおおはし)で本土と陸続きとなった角島(つのしま)の北西、夢ケ崎に建つのが角島灯台。「灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンの設計による最後の灯台で、Aランクの保存灯台、日本の灯台50選にも選定。内部の見学がで

男木島灯台資料館

高松の沖合に浮かぶ男木島(おぎしま)。島の最北端に立つ男木島灯台(総御影石造り)は、昭和32年に公開された映画『喜びも悲しみも幾歳月』(監督・木下恵介、主演・佐田啓二、高峰秀子)の舞台になった場所。灯台とともに明治28年に建てられた洋風建築

 

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