由良山

由良山

香川県高松市由良山町、讃岐平野にポツンとそびえる標高120.3mの独立峰が由良山(ゆらやま)。江戸時代から由良石が採石され、皇居東庭の敷石にも使われています。南麓には清水神社が建ち、採石場跡を見上げることができます。登山ルートは西登山口と東登山口の2ヶ所あり、西登山口近くには由良山防空壕跡があります。

宮殿東庭の敷石にも使われる由良石の採石場跡も

由良山・清水神社
登山口に鎮座する清水神社は雨乞いで有名

平野部にある独立峰のため、室町時代には由良兼光が山頂に由良山城を築城、永正5年(1508年)、大内義興配下で塩飽水軍を把握した香西元定が三谷城主・三谷景久を攻めた際、由良山城も攻撃を受け、和睦しています。

山容は由来石の砕石で大きく削り取られ岩肌がむき出しになっています(現在砕石は行なわれていません)。
由来石は加工のしやすい黒雲母安山岩(瀬戸内火山岩類)で、石畳に敷くと足への負担が少ないという利点があり、昭和41年、皇居一般参賀が行なわれる宮殿東庭(宮殿前広場)の敷石に採用されています(東京帝大附属病院、大阪府本庁舎、名古屋市庁舎外壁、東京大学医学部附属病院管理研究棟、東京都目黒区立郷土歴史館などにも使われてきました)。

登山口は東西に2ヶ所あり、標高差は100mほどなので20分〜30分で山頂まで到達できます。
登山道を外れると、採石場の断崖なので、とくにファミリーなどの場合は注意が必要。
急登部分もあるので足回りはしっかりと。
山頂からは正面にテーブル状(安山岩溶岩が侵食されてできた台地=メサ)の屋島を眺めます(TOPの画像は山頂からの眺望)。
屋島はメサですが、由良山は往古の火山活動による溶岩の噴出部分が残る火山岩類の山で、成因はまったく異なります。

由良山
由良石の採石場跡は断崖に
由良山
名称 由良山/ゆらやま
所在地 香川県高松市由良町
関連HP
ドライブで 高松自動車道高松中央ICから約3kmで清水神社
駐車場 清水神社駐車場を利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
由良山防空壕跡

由良山防空壕跡

香川県高松市由良山町、平野部にポツンとそびえる由良山(標高120.3m)の西登山口近くにあるのが、由良山防空壕跡(ゆらやまぼうくうごうあと)。清水神社駐車場から由良山西登山口へ向かう途中に3ヶ所の防空壕(戦闘機、人などを隠した壕)の跡があり

 

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