【関東近場旅】透明度で入場料金が変化! かつうら海中公園海中展望塔 

千葉県勝浦市鵜原地先の一帯は、自然公園法の海域公園(旧・海中公園)のひとつ、勝浦海域公園に指定されています。南房総国定公園では唯一の海域公園で、「かつうら海中公園海中展望塔」が設置されていますが、ユニークなのはその入場料金が、海の透明度によって変化する点です。

日本最大の海中展望塔が南房総に

勝浦は、夏場に「関東で一番涼しい」といわれるエリアですが、その涼しさの原因となるのが、黒潮が沿岸を流れ、しかも水深が深いという点。
南風で海面の水を押し流し、海底の冷たい水が上昇するという「沿岸湧昇」(えんがんゆうしょう)という現象が夏の涼しさの秘密ですが、「沿岸湧昇」のエリア(全海域の0.1%)は、プランクトンが豊富で、豊かな漁業資源、生態系に恵まれています。

そんな勝浦の海岸に、千葉県が勝浦海中公園センターを設置したのが1977年のこと。
1980年には陸から橋でつながった沖合60mに海中展望塔を設置しているので、2025年で誕生45年ということに。

「かつうら海中公園海中展望塔」は、国内の海中展望塔としては最大の高さ(海底〜塔頂)24.4mを誇っています。
長い階段で下った海中展望室には24の窓があり、ここから海底を眺める仕掛けですが、その景観は透明度に大きく影響されます。

観賞用として人気のあるカゴカキダイ、ツノダシなどの美しい魚が多い初夏〜10月(9月は意外に穴場シーズンです)、そして海の透明度の高い12月〜2月(海の濁りの原因になるプランクトンが減少)がおすすめの時期ですが、入場料金は透明度によって変化します。
大人(高校生以上)だと、4m以上の場合は980円、2m〜3mで650円、1mだと330円、さらに下がると160円といった具合です。
透明度がほとんどない場合でも、「160円だから」と諦めのつく料金設定ということに。

GW前後なら水温は15度前後、透明度6m超えという日も多いというので、最深の情報をチェックして訪問を。
GW開けの5月〜入梅前も穴場でおすすめの時期となっています。

取材・画像協力/千葉県

【関東近場旅】透明度で入場料金が変化! かつうら海中公園海中展望塔 
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
かつうら海中公園海中展望塔

かつうら海中公園海中展望塔

リアス式海岸が続く千葉県勝浦市、勝浦市街の西、14.5haの勝浦海域公園(旧・海中公園)の中央部に設置されたのが「かつうら海中公園海中展望塔」。海域公園は全国の国立公園、国定公園の海域の景観を維持するため、自然公園法第22条に基づいて設定さ

 

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