日本最大の国立公園は、日高山脈襟裳十勝国立公園(北海道)で、総面積24万5668ha。ではでは、「日本最小の国立公園はどこ!?」。多くの回答は小笠原国立公園ですが、6629haあり、2番目の小ささです。正解は、慶良間諸島国立公園で、ダントツに小さい3520haです。
那覇(泊港)から船に乗って「ケラマブルー」を見に行こう!



慶良間諸島(けらましょとう)と聞いて、ピンと来る人は少ないかもしれません。
沖縄本島・那覇市の西40kmほどの東シナ海に位置する島々で、行政上は渡嘉敷島(とかしきじま)を中心とする渡嘉敷村(とかしきそん)と座間味島(ざまみじま)を中心とする座間味村(ざまみそん)の2村。
慶良間諸島の東半分の島々が渡嘉敷村、西半分が座間味村で、座間味島は沖縄戦でアメリカ軍が最初に上陸した島、激戦地という歴史も有しています。
新石器時代の住居跡が出土するなど、古くから有人島としての歴史があり、琉球王朝時代には中国との交易の中継点としても機能していました。
慶良間諸島国立公園は、陸域は3520haと日本最小ですが、実は周辺のサンゴ礁の海は海域公園に指定され、9万475haという広大な海も国立公園に指定されています(国立公園に指定される海域の面積は、西表石垣国立公園を上回り国内最大)。
公園指定の歴史は比較的に新しく、1978年、優れた海中景観や亜熱帯植物景観が評価されて、沖縄海岸国定公園に追加編入されたのが始まり。
ザトウクジラの繁殖地、ケラマブルーと称される美しい海、世界的にも貴重なサンゴ礁の海域、沖縄随一の多島海景観などが注目され、沖縄海岸国定公園から分離されて、2014年3月5日、日本で31番目の国立公園となったのです。

実は超難問! 「日本最小の国立公園はどこ!?」 | |
名称 | 慶良間諸島国立公園/けらましょとうこくりつこうえん |
所在地 | 沖縄県島尻郡渡嘉敷村・座間味村 |
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