北野天満宮『学問の神・驚きの宝刀展』で40振の御神刀を一斉公開

名刀を擬人化した育成シミュレーションゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』(DMMゲームズとニトロプラスが共同製作したブラウザゲーム)がヒット中。
短刀・脇差・打刀・太刀・大太刀・槍・薙刀など多様な刀剣を擬人化した「刀剣男士」と呼ばれるキャラクターを収集。最大6人編成の部隊で出陣、敵との戦闘で勝利を目指すオンラインゲーム。実際にゲームをしない人には何やらちんぷんかんぷんですが、若い女性を中心に日本刀への関心が高まっています。
『刀剣乱舞-ONLINE-』に登場する名刀「鯰尾藤四郎」(なまずおとうしろう/脇差、銘吉光、1尺2寸7分)を所蔵する徳川美術館へ問い合わせが急増し、2015年2月10日〜4月12日には特別展を開催したほど。
そんな刀剣ブームの背景には、「ホンモノをぜひ見たい!」という女性が増えていることがあるのだとか。

伝説の名刀「髭切」は源氏の宝刀

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『刀剣乱舞-ONLINE-』のキャラクター「髭切」が出迎える北野天満宮宝物殿

『刀剣乱舞-ONLINE-』キャラクターのひとりである「髭切」(ひげきり)を所蔵する北野天満宮。徳川美術館問い合わせも多く寄せられたことから、特別展の開催に至りました。
「源家に二つの剣有り。『膝丸』『鬚切』と申しけり。」(『平家物語』)
つまり、「髭切」は源氏に伝わる名刀中の名刀。「人を切るにおよんで、鬚一毛も残らず切れければ、『鬚切』と名づけらる。」(『平家物語』)。罪人を試し切りした際に、髭も一緒に切った事が由来というちょっと恐ろしいエピソードを有する刀。ただし、この時代、刀は試し切りで罪人を切ったのだという。
平安時代に源満仲が作らせたとされる刀で、国の重要文化財に指定されています。

髭切

太刀「鬼切丸」。 別名「髭切」

源頼光の代には、配下の渡辺綱が一条戻橋で鬼(正体は宇治の橋姫)の腕を斬ったとされ、その際に名を鬼切と改められました。
さらに、後に友切と改められましたが、源義朝が髭切に戻し、この刀の力で頼朝は鎌倉に幕府を開くことができたのだとか。
北条貞時、新田義貞、斯波高経らの手を経て子孫の最上氏に伝わりました。明治維新となって質屋へと流れ、第2代滋賀県令・籠手田安定(こてだやすさだ)が取戻して最上氏へ返還。最上氏から北野天満宮へと奉納という数奇な運命を辿っています。
現在北野天満宮に収まっている鬼切の銘は「國綱」と切られています。これは元々「安綱」銘であったものに字画を足し國綱に改められたもの。

所蔵80振の半数を展示

今回の特別展『学問の神・驚きの宝刀展』では北野天満宮が所蔵する御神刀、約80振のうちの半分を一斉公開。
そのほとんどが初公開で、刀剣と武具だけの特別展も初めての試みです。
北野天満宮には重要文化財だけでも「髭切」、「恒次」、 「助守」、 「師光」、 「国広」と5本の刀剣が社宝となっていますが、この「髭切」はやはりその筆頭です。

刀身と鞘に加えて、奉納者の記名や凝った装飾が施された木箱も添えられ、歴史資料としても見ごたえのある内容になっています。

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菅原道真公の守刀と伝わる脇差「猫丸」

奉納されたこれらの刀剣は、戦国時代に武運長久を祈願したもの、刀工が技の上達を祈願したもののほか、御祭神・菅原道真公の霊験で力を封じようと収められた魔剣や妖刀もあるとのこと。
「学問の神のイメージが強い北野天満宮が、80振もの刀剣を所蔵していることはあまり知られておらず、意外に思われる方も多いのでは。北野天満宮の歴史と奥深い魅力を知っていただくよい機会です。携帯電話とスマートフォンならフラッシュをたかない限り展示品の撮影も可能です」(北野天満宮神職)とのこと。

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加賀藩前田家が奉納の太刀「師光」

 

『学問の神・驚きの宝刀展』鑑賞DATA

開催期間=1月23日(土)〜3月13日(日)
宝物殿開館時間=9:00〜16:00
定休日=期間中は無休
拝観料=梅苑・宝物殿共通割引で大人950円、中高生900円、小学生以下450円

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「鬼切丸(髭切)」の焼印が入った「宝刀展」記念朱印帳(1500円)

 

 

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