「ときわ動物園」(山口県宇部市)がグランドオープン

山口県宇部市ときわ公園(山口県宇部市則貞3-4-1)内の動物園ゾーンが「ときわ動物園」。
「ときわ動物園」は、世界の野生動物生息地の環境を園内に再現し、動物が本来の行動が見学できるようにした生息環境展示が特徴です。
2015年3月に先行リニューアルオープンした「アジアの森林ゾーン」、「学習施設ゾーン」に続き、2016年3月19日(土)に「中南米の水辺ゾーン」、「アフリカの丘陵・マダガスカルゾーン」、「山口宇部の自然ゾーン」がオープン。ついに全5ゾーンがオープンします。

1年で20万人が来園

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既にオープン済の「アジアの森林ゾーン」に住むトクモンキーの餌を、現地の食生活により則した内容に変更し、健康状態が改善したことでも注目を集めています。
そんな努力もあって、既存の「アジアの森林ゾーン」、「学習施設ゾーン」は、 オープン後1年足らずで約20万人が来園。 ユニークで貴重な動物種を自然のままの姿で楽しめるとして注目を浴びています。

中南米の水辺ゾーン

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樹上で生活するコモンリスザル

グランドオープン後の一番の注目は「中南米の水辺ゾーン」のパンタナール湿原の水辺を再現したエリア。パンタナルは南アメリカ大陸のほぼ中央部に位置する、ブラジル、ボリビア、パラグアイにまたがる世界最大級の熱帯性湿地。ポルトガル語の「pantano」は沼地の意。総面積19万5000平方キロメートルのうち1878平方キロメートルが「パンタナル自然保護地域」として世界遺産に登録されています。
パンタナール湿原の水辺を再現したエリアでは、そこに住む独自の進化を遂げた動物を展示しています。
「中南米の水辺ゾーン」では、アマゾン川の浮島に生息しているコモンリスザルが樹上で生息する姿を、実際にイカダを使って上陸し見学。人が通る歩道にも木々が配置されているため、頭上にフサオマキザルが現れ、普段見られない角度から見学することが可能です。さらに湿原に住むカピバラとジェフロイクモザルを同時展示。

フサオマキザル
頭上に現れるフサオマキザル
ジェフロイクモザル
湿原に生息するジェフロイクモザル

アフリカの丘陵・マダガスカルゾーン

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世界最速のパタスモンキー
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エリマキキツネザル

「アフリカの丘陵・マダガスカルゾーン」では、草原を駈けるパタスモンキー(走る速さは世界最速)と岩場のミーアキャットを同じ空間で眺めることができます。さらに半砂漠有棘林に生息するワオキツネザルと降雨林のエリマキキツネザルを、川を挟んで展示。

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ワオキツネザル

アジアの森林ゾーン

コツメカワウソ
コツメカワウソ

「アジアの森林ゾーン」では飼育数国内最多のシロテテナガザル13頭を飼育。縄張り意識の強いシロテテナガザルの複数の群れを、隣り合う島で展示するのも国内初となっています。
こちらも飼育頭数国内最多の46頭の群れで飼養しているボンネットモンキーは、水に潜ることができるサルであることもあって水場を設け、国内で初めて、コツメカワウソと同居展示を行なっています。水中・陸上両方において互いを意識した緊張関係などが観察できる趣向。

ボンネットモンキー
ボンネットモンキー

ときわ動物園の「飼育数が国内最多」の動物

シロテテナガザル13頭、ボンネットモンキー46頭、パタスモンキー7頭、ハヌマンラングール4頭、ハイイロペリカン8羽は、飼育数が国内最多。
ボンネットモンキーや、 シロテテナガザルなど飼育数が国内最多となる動物が上記の5種類。国内でも現在は数園でしか飼育されていない種を含む霊長類を中心とした構成は、ときわ動物園の大きな特長となっています。
ときわ動物園の設計を指導したのが生息環境展示の第一人者である大阪芸術大学教授で 動物園デザイナーの若生謙二(わこうけんじ)氏。
「野生動物は生息環境を再現することで、本来の行動を発揮します。生息環境をつくりだすために、インドネシア・スマトラ島の森、マダガスカル島、南アメリカのアマゾンとパンタナール湿原に出向いて調査を行なうほか、その調査を設計に反映しました」とのこと。
若生謙二

ときわ動物園
名称 ときわ動物園/ときわどうぶつえん
所在地 山口県宇部市則貞3-4-1
関連HP ときわ動物園公式ホームページ
電車・バスで JR常盤駅から徒歩15分
ドライブで 中国自動車道小郡ICから約25km
駐車場 正面駐車場(70台)、西駐車場(230台)、東駐車場(610台)、中央駐車場(150台)、南駐車場(180台)/15分まで無料、以降有料
問い合わせ ときわ公園課 TEL:0836-54-0551
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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