神奈川県箱根町、正月の箱根駅伝でもお馴染み、国道1号の最高地点近くにある池が精進池(しょうじがいけ)。上二子山と駒ヶ岳の鞍部に位置する精進池は、上二子山の溶岩流と駒ヶ岳溶岩流の境に位置しています。元箱根から続く箱根町断層にあたり、その鞍部にに水が溜まったもの。
池の北岸には溶岩を彫った元箱根石仏群があります。
箱根火山と断層が生んだ神秘的な湖
元箱根石仏群に鎌倉時代に建立された石仏や石塔が数多く残っているのは、江戸時代(近世)の東海道(畑宿経由の道)とは異なり、中世の箱根越えの湯坂道が通っていたから。
当時、箱根山には地獄があるといわれ、地獄への別れ道とされた精進池のほとりを、賽の河原(さいのかわら)に見立てたため。
池の南岸には歴史解説のビジターセンターとして「石仏群と歴史館」があり、元箱根石仏群に至る散策路が整備されています。
精進池の水面には周囲の緑が映り込み、静か。
かつては大蛇が棲んでいたという伝説も残る、神秘の池なのです。
精進池と元箱根石仏群は、箱根ジオパークのジオサイトになっています。
名称 | 精進池/しょうじがいけ |
所在地 | 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根 |
電車・バスで | 箱根登山鉄道箱根湯本駅から箱根登山バス、伊豆箱根バス箱根町行きで30分、六道地蔵下車、徒歩1分 |
ドライブで | 箱根新道須雲川ICから約9km |
駐車場 | 35台/無料 |
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