七曲がり

七曲がり

神奈川県箱根町、旧東海道の箱根湯本から畑宿までは明治の末頃までに車道が通じていましたが、その先芦ノ湖までは昭和20年代まで、街道時代と変わらず山道を歩くしか手段がありませんでした。神奈川県道732号湯本元箱根線が完成したのは昭和48年。七曲りと呼ばれるヘアピンカーブの連続で街道時代の難所を克服しています。

旧東海道随一の急坂をヘアピン連続で突破

七曲がり

東海道・畑宿から上部には、東海道一の急坂と恐れられた西海子坂(さいかちざか)、橿木坂(かしのきざか)、猿滑り坂(さるすべりざか)と急坂が連続。
明治18年、東京~横浜港を国道1号、東京~大阪港を国道2号と定めた際には、この旧東海道が国道2号に。
大正7年、宮ノ下・芦之湯経由の道が正式に国道1号になったので、畑宿経由の道は、ふたたび里道に(昭和35年、県道湯本元箱根線に認定)。
こうして、旧東海道の難所を突破する車道は、県道の開通まで築けなかったのです。

関東大震災で崩落するほどの急坂を七曲がりといわれるヘアピンカーブの連続で突破し、現在の神奈川県道732号湯本元箱根線が完成したのは昭和48年(それにより、東海道の石畳の多くが失われています)。
7つのカーブのうち4つのカーブには旧東海道を歩くハイキングコースも添えられています。

名称 七曲がり/ななまがり
所在地 神奈川県足柄下郡箱根町畑宿
電車・バスで 箱根登山鉄道箱根湯本駅から箱根登山バス畑宿経由元箱根行きで25分、見晴茶屋下車、徒歩1分
ドライブで 箱根新道須雲川ICから約3km
駐車場 なし
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
箱根旧街道石畳(東坂)

箱根旧街道石畳(東坂)

箱根越えの旧東海道沿いには、箱根関所から東の畑宿寄りの東坂、三島宿へと下る西坂ともに石畳が整備されていました。街道時代の雰囲気が色濃く残るのが、元箱根〜畑宿間の東坂に残る石畳で、箱根旧街道石畳と通称されています。当時の石畳が現存するのは白水

 

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