浄智寺

浄智寺

臨済宗円覚寺(えんがくじ)派に属する鎌倉五山の第4位の寺。第5代執権・北条時頼(ほうじょうときより)の三男、北条宗政(ほうじょうむねまさ)の菩提を弔うため、弘安4年(1281年)、宗政の妻とその子・北条師時(ほうじょうもろとき、後に10代執権となる)によって創建された古刹です。境内は国の史跡に。

鎌倉五山第4位の寺は、緑滴る美しい禅寺

浄智寺

惣門(高麗門)

浄智寺

鐘楼門への石段

北条宗政は、建治3年(1277年)に再度の蒙古襲来に備えて筑後守護に任じられ、弘安4年(1281年)8月9日、弘安の役で元軍を退けた喜びに湧く鎌倉で29歳という若さで没しています。

創建時に北条師時は8歳なので実際には宗政の夫人と兄である北条時宗の創建。
最盛期には七堂伽藍を備え、塔頭も11を数えましたが、延文元年(1356年)火災、さらには明治初年の廃仏毀釈、関東大震災で往時の建物は失われています。

現在は「寶所在近」の文字が掲げられた惣門(高麗門)、「山居幽勝」の額がかかり2階には梵鐘が吊るされる鐘楼門、仏殿の曇華殿(どんげでん)、茅葺きの客殿が建つのみだが、杉木立の参道から続く閑寂とした境内には竹林など緑があふれ、市指定の天然記念物の桜の大木をはじめ臘梅(ろうばい)、牡丹、桔梗など、多くの花々が楽しめます。

仏殿の曇華殿には、室町時代の本尊、木造三世仏坐像(阿弥陀如来・釈迦如来・弥勒如来/神奈川県の重要文化財)を安置。阿弥陀如来・釈迦如来・弥勒如来は、過去・現在・未来を象徴しています。
鎌倉時代後期の作となる地蔵菩薩坐像は国の重要文化財。
鎌倉国宝館に寄託されています。

浄智寺

本尊を安置する仏殿の曇華殿

浄智寺

左から阿弥陀如来、釈迦如来、弥勒如来

6月中旬~6月下旬には浄智寺境内のアジサイが見頃に

浄智寺
浄智寺

曇華殿前の3本のビャクシンは、鎌倉市の天然記念物に指定。
境内のアジサイは、例年6月中旬~6月下旬頃が見頃に。

また総門脇には、鎌倉五名水でかつ鎌倉十井のひとつである湧水「甘露の井」が湧いています。
昭和57年に始まった「鎌倉江の島七福神」の布袋尊を祀り、正月に限らず1年を通して巡拝が可能(弁財天が頼朝ゆかりの鶴岡八幡宮と江島神社、2ヶ所あるため合計8ヶ所を巡ります)。

昭和27年に北鎌倉の浄智寺近くに居を構えたのが映画監督・小津安二郎。
墓所は円覚寺にありますが、浄智寺は小津安二郎の愛したゆかりの地の一つ。
「浄智寺境内なるトンネル」(里見弴『小津君と鎌倉と私』)の先に小津邸はあったのです。
素堀のトンネルだけは昔のまま。

浄智寺は、谷戸(やと)の奥から葛原岡神社・源氏山公園、銭洗弁天へと抜ける「葛原岡ハイキングコース」の起点にもなっています。
銭洗弁天まで所要30分ほど。
さらにひと頑張りで長谷の大仏まで到達します(大仏までだと所要1時間ほど)。

浄智寺

客殿

浄智寺

苔むす庭

浄智寺 DATA

名称 浄智寺/じょうちじ
Jochiji Temple
所在地 神奈川県鎌倉市山ノ内1402
電車・バスで JR北鎌倉駅から徒歩7分
ドライブで 横浜横須賀道路朝比奈ICから約7km
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ TEL:0467-22-3943
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

鎌倉五山

2018.03.07
 

 

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プレスマンユニオン編集部

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