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県立城ケ島公園・安房埼灯台

県立城ケ島公園・安房埼灯台

神奈川県三浦市三崎町、三浦半島の最南端、城ヶ島。城ヶ島の東半分はかつての城ヶ島砲台の跡地を利用した県立城ケ島公園(14.6ha)となっていますが、島の東端、安房崎に建つのが安房埼灯台です。現在の灯台は、令和2年3月に、高台に移設新造された2代目です。

房総半島を眺める「とんがり屋根の灯台」

昭和37年に初点灯した初代は、安房崎突端の岩棚の上に築かれていましたが、老朽化と岩礁に埋め込まれた電力線路が台風や荒波で岩ごと剥がされるなどの災害を回避するため、200m内側の高台(県立城ケ島公園内)に移設(新設)されました。
「とんがり屋根の灯台」は、横須賀海上保安部と城ヶ島活性協議会が協力し、三浦市在住・在勤の人からデザインを公募して深井紗綾香さんの案を採用したもの。

灯光に使われるLED灯は、以前のものを再利用しているため、光達距離7.0海里(約13km)には変わりがありません。

灯台が立つ場所は安房崎は、その名の通り、安房国(あわのくに)と呼ばれた南房総を見渡せる、激しく波が打ち寄せる磯。
灯台横には安房崎神楽高根照射灯(200m沖の神楽高根を照らし、船に岩礁の位置を知らせるもの)も設置されています。

安房埼灯台の周辺には、ピクニック広場、第一展望台、城ヶ島砲台跡(地上部分に遺構はありません)、公衆トイレなどが整備されています。

初代の安房埼灯台

鎌倉幕府ゆかりの洲崎明神(洲の御前社)

国土地理院の2万5000分の1地形図には、安房崎に鳥居のマークがありますが、じっさいに岩礁地帯をさがしても神社はありません。
『新編相模国風土記稿』に、「海を隔て房州洲崎明神の社地と相対す、故に神号とす、藤原資盈が郎等の霊を祀りしと云ふ」として、須能美佐木(すのみさき)が紹介されています。
よく探すと、洲崎明神の祠(ほこら)があり、実は安房崎神楽高根照射灯が夜に照らし出す神楽高根も鎌倉幕府が洲崎明神へ奉納の神楽を奉納した地と伝えられています。
洲崎明神は、洲の御前社(すのみさきしゃ)とも呼ばれ、三崎の海南神社(三浦一族の氏神)の祭神で房総の海賊を平定したという藤原資盈(ふじわらすけみつ)の家臣・四郎を祀っています。

県立城ケ島公園・安房埼灯台
名称 県立城ケ島公園・安房埼灯台/けんりつじょうがしまこうえん・あわさきとうだい
所在地 神奈川県三浦市三崎町城ケ島
関連HP 三浦市観光協会公式ホームページ
電車・バスで 京浜急行線三崎口駅から京浜急行バス城ヶ島行きで27分、終点下車、徒歩15分
ドライブで 横浜横須賀道路衣笠ICから約16km
駐車場 城ヶ島第3駐車場(92台/有料)・城ヶ島第2駐車場(15台/有料)・城ヶ島第1駐車場(22台/有料)
問い合わせ 三浦市観光協会 TEL:046-888-0588/FAX:046-888-5914
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

馬の背洞門

三浦半島南端の島、城ヶ島の南側に広がるテラス状の岩礁地帯にある高さ8m、横6m、厚さ2mの海食洞が馬の背洞門。城ヶ島灯台や商店街のある島の西部から台地上に上がり、尾根沿いに洞門横に下るルート、海岸の岩畳の上を歩くルート(高波時は歩行できませ

城ヶ島灯台

三浦半島の最南端、三崎港と城ヶ島大橋で結ばれる城ヶ島の西の高台に建つのが、城ヶ島灯台。日本で5番目に点灯した西洋式灯台で、初代の灯台は、フランス人技師ヴェルニーの設計で、明治3年初点灯。現在の灯台は昭和2年の再建で、灯高11.5m。内部の見

長津呂崎

神奈川県三浦市三崎町、三浦半島の最南端に位置する城ヶ島の西端に位置するのが長津呂崎。その背後の標高21mの高台には、城ヶ島灯台が建っています。長津呂崎の岩棚は、関東大震災など、過去の大地震で隆起したもの。海岸沿いに遊歩道も整備され、富士山を

ウミウ展望台

神奈川県三浦市三崎町、三浦半島南端の城ヶ島の太平洋に臨む断崖の上にあるのがウミウ展望台。城ヶ島一の景勝地・馬の背洞門から遊歩道で島の台地上へと上がった先、赤羽根海岸の上がウミウ展望台で、神奈川県の天然記念物「城ヶ島のウミウ・ヒメウ及びクロサ

城ヶ島大橋

神奈川県三浦市、三崎港側と城ヶ島を結ぶ全長575m、海上橋が城ヶ島大橋(じょうがしまおおはし)。昭和35年4月15日に開通し、神奈川県東部漁港事務所が管理する有料道路でしたが、令和2年4月1日に無料化されています。最高所は海面から21mあり

『城ヶ島の雨』詩碑・譜碑

神奈川県三浦市三崎町城ケ島、城ヶ島大橋の下にあるのが『城ヶ島の雨』詩碑・譜碑。『城ヶ島の雨』は、「雨はふるふる城ヶ島の磯に」で知られる北原白秋の詩。大正2年に作詞され、10月に梁田貞が曲を付け、10月30日、東京・数寄屋橋近くにあった「有楽

 

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