神奈川県横浜市都筑区池辺町、寛政8年(1796年)に築造されたという歴史ある富士塚が池辺富士。一帯に隆盛した富士講の歴史を今に伝える貴重な史跡ですが、現在では横浜市の農業専用地区に指定される畑に囲まれた丘という感じになっています。塚の東側に塚の頂に鎮座する浅間神社への登拝路があります。
寛政8年(1796年)築造の歴史ある富士塚
富士山に登拝するための講中を組織した富士講は、江戸を中心に江戸時代中期から隆盛しますが、安永8年(1779年)、高田藤四郎が高田富士(現在の早稲田大学の敷地にありました)を築いたのが富士塚の始まり。
毎年、富士山に登拝するのが困難な信者に、富士塚に登れば同じご利益があると喧伝(けんでん)したのです。
池辺富士は、頂に寛政8年(1796年)建立の石碑が残され、築造した年が明らかになっています。
高田富士が誕生してから17年後に築かれた、初期の貴重な富士塚であることがわかります。
地元の人が管理し、例年6月1日に『浅間祭』が行なわれています。
地元で、「星谷の元富士」と呼ばれるのは、都田小学校の裏に新富士が築かれているから。
明治の初めに築かれた富士塚で、富士山が眺められる景勝の地だったことから、「星谷の元富士」が廃れた原因になったのです。
同じ都筑区にある池辺富士と、山田富士(北山田1丁目・山田富士公園)、川和富士(富士見が丘・川和富士公園)が都筑三富士と呼ばれています。
池辺富士 | |
名称 | 池辺富士/いこのべふじ |
所在地 | 神奈川県横浜市都筑区池辺町1503 |
電車・バスで | 横浜市営地下鉄都筑ふれあいの丘駅から徒歩10分 |
駐車場 | なし |
問い合わせ | 都筑区政推進課広報相談係 TEL:045-948-2221/FAX:045-948-2228 |
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