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室戸岬灯台

室戸岬灯台

室戸岬の先端に建つ室戸岬灯台(むろとざきとうだい)は、明治32年築の白亜の灯台で現存する鉄造の灯台としては姫埼灯台(佐渡島・明治29年点灯)に次ぐ古いもので海上保安庁のAランク(23基)の保存灯台、「日本の灯台50選」にも選定されています。高台に建ち、海面から灯火部分までの高さは154.7mあります。

室戸岬の先端に建つ鉄製の灯台は光達距離日本一を誇る

日清戦争(明治27年~28年)直後の海運助成策で建設された灯台のひとつで、明治32年4月1日に初点灯。
建設資材は、蒸気船ではなく帆船で灯台下の月見ヶ浜に陸揚げされ、海岸から灯台の建設地までレールを敷設。
蒸気釜を設けて蒸気の力により、現在の建設地まで資材を運び上げました。

高知県下の灯台としては、高知灯台(明治16年初点灯/高知市桂浜)、甲浦灯台(明治17年初点灯/安芸郡東洋町甲浦)に次いで、3番目に設置された灯台です。

地上からの高さは15.4mと、さほど高くはありませんが直径2.6mの第一等フレネル式レンズは、日本に5ヶ所(犬吠埼灯台、室戸岬灯台、角島灯台、経ヶ岬灯台、出雲日御碕灯台)しかない大きさを誇り、灯台の光は26.5海里(49km)にまで到達します(日本一の光達距離、光度160万カンデラも日本一)。

「安全な船舶航行に貢献し我が国の海運業等を支えた燈台等建設の歩みを物語る近代化産業遺産群」として経済産業省の近代化産業遺産に認定。

第二次世界大戦で、米軍の戦闘機から灯塔に機銃掃射が浴びせられ、当時の銃痕が現在も灯塔に残されています。

内部は、一般公開はされていませんが、毎年11月1日に近い日曜に行なわれる『室戸岬灯台まつり』の日などに限って一般公開されています。

一般公開日の様子

取材・画像協力/(公財)高知県観光コンベンション協会

室戸岬灯台
名称室戸岬灯台/むろとざきとうだい
所在地高知県室戸市室戸岬町6939-2
関連HP室戸市公式ホームページ
電車・バスで土佐くろしお鉄道奈半利駅から高知東部交通バス室戸岬ホテル前・甲浦行きで55分、室戸岬下車、徒歩30分
ドライブで高知自動車道南国ICから約81km。または、神戸淡路鳴門自動車道鳴門ICから約139km
駐車場37台/無料
問い合わせ室戸市観光協会 TEL:0887-22-0574/FAX:0887-22-0574
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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