高知城・天守

高知城の本丸にそびえる天守は現存12天守(弘前城、国宝松本城、丸岡城、国宝犬山城、国宝彦根城、国宝姫路城、国宝松江城、備中松山城、丸亀城、松山城、宇和島城、高知城)のひとつ。望楼型天守の典型で、外観は4重、内部は5階建て。2重の入母屋造りの屋根の上に2重櫓の望楼を載せた四重五階天守は、国の重要文化財に指定されています。

掛川城を模してやや小ぶりの天守

初代の高知城天守は1603(慶長8)年に完成しましたが1727(享保12)年の城下を火の海とした大火によって焼失し、現存する天守は1749(寛延2)年の再建で、国の重要文化財。

国内に現存する12の天守のひとつで、昭和の修理の際の調査により、建築当初の姿をそのまま残していることが判明しています。
高知城天守は小天守や付櫓を伴わない独立式天守で、丸岡城、彦根城と同じスタイル。

土佐藩20万の規模より小さく感じられるのは、関ヶ原の合戦後、初代藩主となった山内一豊(やまうちかつとよ)が前任の掛川城(遠州国=静岡県)を模して突貫工事で建築されたからともいわれています。

天守最上階に巡らされた廻縁高欄は、築城当時からのもので、築城当時の四国では高知城のみに見られるもので、これも掛川城を模したもの。

高知城下にある掛川町は、遠州国掛川から山内一豊について土佐に移住した大工頭など職人の住んだところ。
こうした大工たちが掛川城の築城にも活躍したと考えられるのです。

取材・画像協力/高知県

高知城・天守
名称高知城・天守/こうちじょう・てんしゅ
所在地高知県高知市丸ノ内1-2-1
関連HP高知城公式ホームページ
電車・バスでとさでん交通で高知城前下車、徒歩10分
ドライブで高知自動車道高知ICから約5.5km
駐車場高知公園駐車場(65台/有料)
問い合わせ高知城管理事務所 TEL:088-824-5701/FAX:088-824-9931
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
国宝12天守

現存12天守に登城しよう!

現在、国内に戦国末期から江戸時代の木造天守が残るのは12ヶ所。「現存12天守」と呼ばれています。北から、弘前城、国宝松本城、丸岡城、国宝犬山城、国宝彦根城、国宝姫路城、国宝松江城、備中松山城、丸亀城、松山城、宇和島城、高知城の12城で、四国

高知城(高知公園)

高知城は、1601(慶長6)年から10年の歳月を費やし、土佐藩の初代藩主・山内一豊(やまうちかつとよ)が築城した平山城。現存する天守は、1727(享保12)年に城下の大火の延焼で焼失後、1753(宝暦3)年に再建されたもの。天守、詰門、多聞

掛川城

東海道の要衝を守る名城、掛川城。現在の天守は、平成6年、日本で初めて木造で復元された復元天守ですが、往時の様子を忠実に再現しています。近世城郭を築いたのは、平成18年のNHK大河ドラマ『功名が辻』の主人公・山内一豊。天下分け目の関ヶ原合戦前

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