長良川鉄道の「駅ナカ温泉」、「日本まん真ん中温泉 子宝の湯」が営業終了

全国でも珍しい「駅の中にある本格的な温泉施設」として知られる岐阜県郡上市の「日本まん真ん中温泉　子宝の湯」が2024年9月29日（日）で営業終了します。2002年4月4日開業、その年に「中部の駅百選」に選定された長良川鉄道の名物駅です。

9月は閉業準備のため土、日、月曜のみ営業

長良川鉄道を利用し、みなみ子宝温泉駅で降車した場合は、運転士から「降車証明書」を受取、フロントで提示すると割引料金（大人300円、小人100円）で入浴できるサービスもあり、ホームのほぼ中央に温泉の入口があることから「駅の中にある本格的な温泉施設」として鉄道ファンにも評判になっていました。

1990年の国勢調査によると、岐阜県郡上市の安産の守り神「勝原子安神社」付近が日本の人口重心地ということから、「日本まん真ん中」をPR、日本中の人たちが子宝に恵まれるようにとの思いも込めて「日本まん真ん中温泉　子宝の湯」と名付けらました。

最盛期の2016年には来場200万人を突破したこともありましたが、コロナ禍で減少、2023年には7万人まで落ち込んでいました。

単純泉ですが源泉温度が25度程度と低いため、41度まで加温（循環ろ過です）。
新型コロナ禍で遠のいた客足は現在も戻らず、露天風呂などもあるため、原油高や電気代の高騰が追い打ちをかけ、経営難に追い込まれたもの。
今後も回復が見込めないと判断し、営業を終了することに。

ホームページにも「長らくご愛顧いただき、心より感謝申し上げます」と記載されています。
9月は閉業準備のため土、日、月曜のみ営業。