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山陽新幹線「こだま」には個室(コンパートメント)がある!

新幹線「こだま」・個室

あまり知られていませんが、新幹線「こだま」には個室があります。山陽新幹線(新大阪駅~博多駅)の「こだま」(700系、グリーン車なし)のうち、こだま845号・856号・858号・860号の8号車には普通車指定席の4人用個室が備わっているのです。個室ながら、普通車指定席で利用可能!

新大阪から博多へ、個室(コンパートメント)の旅を楽しもう

かつては東海道・山陽新幹線の100系、東北新幹線の200系がダブルデッカー(2階建て)の1階部分に個室(コンパートメント)を設置していましたが、すべて引退。

どうしてこんなにも珍しい、普通車指定席料金の個室(コンパートメント)が誕生したのかといえば、前身が、2000年に登場した700系7000番台の8両編成「ひかりレールスター」のため。
阪神から九州への移動手段を、飛行機から取り戻すため、「のぞみ」よりも割安で、かつ、座席もゆったりと2列×2列(通常は3+2列)で、そして個室も用意という豪華バージョン、JR西日本の切り札としてで運用されたのが、「ひかりレールスター」だったのです。

天井付近にすき間があるため、完全な密閉された個室ではなく、声が漏れる空間ではありますが、定員の4名で利用すれば、普通車指定席料金と同額。
つまり、4人家族、グループで利用すれば、普通車指定席料金で個室が利用できるのが売りに。

残念ながら、「ひかりレールスター」は、2011年の九州新幹線全線開業時に、九州に直通する「さくら」に置き換わり、座席配置は2列×2列ではあるものの、個室はなくなったのです。

「ひかりレールスター」の車両は、「こだま」で運用されていますが、防犯上の問題のため個室(コンパートメント)は使うことができなくなっています。
その例外が、新大阪発博多行のこだま845号・博多発新大阪行の856号・858号・860号の4本で、片道で全区間を利用すると4時間20分ほどかかりますが、個室(コンパートメント)の旅を楽しむことができるのです。

通常の座席も2列×2列でゆったり!
新幹線「こだま」には個室(コンパートメント)がある!
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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