山陽新幹線「こだま」では「旧グリーン車」が普通車指定席券で乗車できる! 

山陽新幹線「こだま」

山陽新幹線では、東海道新幹線の16両編成とはことなり、8両編成で運転されています。山陽新幹線の8両編成はすべて普通車のため16両編成を8両に改造する際、グリーン車は座席の置き換えなく、そのまま普通車として運用しています。乗り鉄が「乗り得シート」というのがこの旧グリーン車です。

500系6号車は旧グリーン車で、かなりの「乗り得シート」

山陽新幹線「こだま」
500系新幹線は山陽新幹線の「顔」のひとつ

2024年2月現在、山陽新幹線で運用される500系6本にこの「乗り得座席」があります。
2024年度から2026年度にかけて、N700系4本が改造して投入される予定ですが(500系400本を置き換え)、このN700系もグリーン車の座席をそのままに、普通車に転用するとのこと。
白地に青帯の外観はそのままに運用されるため、N700系ながらグリーン料金を払わずに、そのシートピッチの座席に座ることができるということになります。

500系は、JR西日本が、九州とを結ぶ航空機との競争関係から、高速化を目指して投入された山陽新幹線独自の車両で第41回(1998年)鉄道友の会ブルーリボン賞受賞しています。
500系(V編成)の改造車両は、4号車〜6号車(指定席)が2列+2列の座席配置で、このうち6号車が元グリーン車516形(元10号車)改造の526形7200番台(改造車両)です。

8両編成をV編成と呼ぶのは、もともとの16両編成がW編成と称していたため、Wの半分がなくなって(16両→8両)、Vということに。

500系(V編成)の6号車(旧グリーン車)のシートピッチは、1160mmで4号車・5号車(普通車指定席)が1020mmなので、140mmの差があり、かなり広々としています。
座席はグリーン車時代のままで、座席の枕(ピロー)とフットレスト、オーディオシステムは撤去されていますが、肘掛け部分にテーブルが内蔵される部分はグリーン車時代と同じです。
そして特徴的なのは窓の大きさ。
シートピッチが広い分、実は窓も大きく取られているのです(あたり前のことですが、景観がワイドに広がります)。

普通車自由席の1号車〜3号車、7号車〜8号車は、「のぞみ」時代とさほど変化はなく、2列×3列なので(8号車には土休日の利用者掘り起こし対策で、お子様運転台を備えています)、ここは、奮発して指定席、当然6号車を選びましょう。
グリーン車慣れした人からは「フットレストのない旧グリーン車の座席は使いづらい」という声も上がりますが、普段グリーン車に乗らない、あるいはJR東海の「ぷらっとこだま」でグリーン車を使う程度の人なら、その快適さ、乗り得度に納得できるはずです。

時刻表の新大阪〜岡山〜博多を走る「こだま」で、500系と表示されているのが、該当のV編成です(岡山〜博多の区間運転もあります)。
ネット予約の際などは、まず時刻表で500系で運用する「こだま」をチェック、さらに予約サイトでは必ず号車を確認し、座席表(シートマップ)から予約するのが賢明です(JR東海、JR西日本のスマートEXの場合は、「座席表を見る」を選択し、座席数から旧グリーン車であることを確認、希望の座席を選択)。

山陽新幹線「こだま」では「旧グリーン車」が普通車指定席券で乗車できる! 
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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